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『岩��……くん』
「別に大昇でいいよ。」
『大昇…くん？』
「うん笑」
私が呼び方を変えると、
大昇くんは目尻を垂らしてにっこり笑う。
大昇くんの“うん”は
私を肯定してくれるみたいで、
仲良くなれそうな気がした。
「なにー！Aと大昇で自己紹介してんの？」
2人で話していると、
気付いた龍我が遮るように会話に入ってきた。
「待って！私も自己紹介する！」
そこにヒナちゃんも加わって、
改めて自己紹介をすることになった。
「初めまして！八代ヒナです。Aちゃんよろしくね！」
『初めまして、高橋Aです。八代さん…よろしくお願いします。』
「待って！全然下の名前で呼んで欲しいな。
そっちの方が私は嬉しいし、あと、敬語もだめ！」
『わかり…わかった笑。ヒナちゃんよろしくね』
『うん！』
このたった数ターンの会話だけで、
学年の人気者だという理由がわかる気がした。
それにヒナちゃんが可愛いだけじゃなく、
優しい人で本当に安心する。
大昇くんも、落ち着いてて、
話し方も雰囲気もふんわりしてて優しい。
この林間学校のグループを通して、
私は初めてクラスメイトと会話をしたし、
“友達”がそれほど絶望的じゃないことを知った。
むしろ、嫌だと思った林間学校が
とても楽しみになってきた。
「あんさ、俺気付いたんだけど」
一通り会話が終わると、
大昇くんが驚いた表情をしながら
私たちに声をかけた。
「Aちゃんが龍我の幼なじみならさ、俺らも間接的に幼なじみなんじゃね？」
««««？？？»»»»
「どう？笑」
突然何を言い出すかと思えば、
大昇くんによる謎の発言。
それに対して、私たち3人は
頭の上に“？”を置いて理解するのに時間がかかってしまう。
「いや、“どう？”じゃねぇよ！笑」
「もう〜大昇何言ってるの？笑」
『大昇くん…どういうこと？笑』
「いやいやいや違うんだって笑。わかってーな。」
頭の中に大昇くんの思い付いた考えが入ってくると、
3人で一斉にツッコミ大会が始まった。
なんとなくだけど、
この時間でみんなの事が知れたような気がする。
楽しいなって正直に思っちゃったし笑
それでも、私は大昇くんの幼なじみじゃないけどね笑
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うさぎ(プロフ) - 初めまして！小説の雰囲気が素敵です。久々に美少年の作品を探してたので良い作品に巡り逢えた気がします！これからも応援してます！自分も美少年の作品を書いてるので参考にさせていただきます。 (2022年11月3日 19時) (
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作者名：ホワイトチョコ | 作成日時：2022年10月17日 23時
