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気付かれたくないのは、
龍我の事が嫌いだからじゃない。
寧ろ、それは逆で。
3年ぶりに会うと、
余計にどうやって接すればいいか分からない。
前みたいに仲良く話せるのか、
目を合わせることができるのか。
……私の知っている龍我のままなのか。
幼なじみなのに、不安が募ってしまう。
「A！ほら、こっちおいで」
それでも、
モヤっとした気持ちを無視するように
龍我は気さくに話しかけてくる。
そんな龍我は、大人の顔つきになっても、
あの頃と変わらない笑顔だった。
呼ばれたとおり、
集まっているグループへ向かうと、
「なになに〜笑、龍我とAちゃん知り合いなの？」
いきなり質問が飛び交った。
私はこの質問から瞬時に、
3人の空気感を察してしまう。
顔見知り程度じゃない仲だと。
質問をしたのは、八代ヒナちゃんだった。
ふわっと巻いた綺麗なロングヘアで、
可愛いを代表するような人気者。
私には遠いような人物。
その子に龍我は、幼なじみである事を伝えると、
「Aちゃんベビーシッターにならなかった？笑」
「ばぶばぶ…っておい！赤ちゃんじゃねーよ！笑」
急に始まるこの馴れ合い。
もしかしたら、
私よりも仲が良いほど、2人の息はピッタリだった。
龍我いわく、
この3人は中学の時から一緒だったようで、
いわゆる“イツメン”だそう。
こんなやりとりも日常茶飯事らしい。
龍我は何とも思ってないみたいだけど、
私は、少し胸がチクッとして痛かった。
そんな2人を微笑んで見ているのは、
肌が白くてタレ目の男の子。
決して中性的な訳でなく、
肩幅は広く眉毛もしっかりして、男らしい印象。
いつもこんな感じで
落ち着いてるのかなと見つめていると、
「ん？」
視線を感じさせてしまったのか、
不思議に思われてしまった。
『あ！いや、何でもないです！』
私が慌てて訂正していると、
「あぁ、俺は大昇だよ。岩��の。」
一捻りある自己紹介をされた。
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うさぎ(プロフ) - 初めまして！小説の雰囲気が素敵です。久々に美少年の作品を探してたので良い作品に巡り逢えた気がします！これからも応援してます！自分も美少年の作品を書いてるので参考にさせていただきます。 (2022年11月3日 19時) (
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作者名：ホワイトチョコ | 作成日時：2022年10月17日 23時
