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体育祭の次の日。
俺は、那須を、
屋上に呼んだ。
那須「……どうした?」
大昇「あぁ、ごめん那須」
那須「いや、いいけど…話って?」
大昇「そう、その事なんだけど」
那須「?」
大昇「俺、こっから飛び降りようと思う」
那須「おい、ちょっと待て、それはダメ」
大昇「今からじゃなくて」
那須「今からじゃなくてもダメ」
大昇「Aの…その日にしようと思う、一緒に。」
那須「ダメだって。お互い死んじゃうだろ。」
大昇「俺の推測が正しければ、死なないんだって」
那須「……推測って?」
大昇「俺は、Aが命を引き取ってしまうと未来に強制的に帰されるって前話したじゃん」
那須「…うん」
大昇「だから、Aがその時、俺と一緒にいたら助かるんじゃないかって」
那須「…いや、でも、それで上手くいくなんて分からないだろ」
大昇「……でも、もうこれしか方法はない」
那須「……俺は簡単には承諾できない」
大昇「それでも、俺はやる」
那須「……大昇までもを…死なせたくない」
大昇「那須、俺は死なないし、Aも死なない。だから、未来で一緒に会おう。」
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作者名:ホワイトチョコ | 作成日時:2022年8月13日 0時