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Aside





席替えの日から、





大昇くんと仲良くなるのはあっという間だった。





好きな食べ物が同じだったり、趣味が似ていたり





なんでもっと早く出会わなかったんだろうと思うくらい





大昇くんは居心地が良かった。





あの日から1ヶ月たった頃には





無意識に大昇くんを目で追っていた。














こんなこと、ちょっと前にもあった。





初めてフィルムカメラを買ってもらった4月。





沢山撮りたくて仕方なかった時。





早朝から学校に行って、教室を撮ろうとした。





1番に着いたと思ったら、そこには大昇くんが既にいた。





こんな朝早くから、眠たそうな顔をして外を見ている。





でも何故かその姿から目が離せなかった。





朝日に照らされた、綺麗な顔。





目の奥から澄んだ光がキラキラと眩くて、





多分、一目惚れだった。





思わず、その姿をシャッターにおさめるほど。















まさかそのフィルムを、大昇くんの席に忘れるとは。





カメラが詳しいって知った時は本当に焦った。





でも、あの時に見た大昇くんの優しい表情、





またカメラにおさめたいほど好きだったな。





『はぁ〜』


大昇「なにため息ついてんの笑」


『びっくりした〜!』





思い浸っていた時、後ろからひょこっと現れた。





大昇「あのさ、放課後空いてたりする?」


『空いてるよ〜、どうかした?』


大昇「俺と夏を満喫しない?笑」


『なにそれ笑、でも賛成で!』





こうやって、1つずつ大昇くんは私の中に入ってくる。





この前初めて話したのが驚くくらい。





とにかく、優しい喋り方。声も。





……だったら、なんでこんな夢ばっかり見るんだろう。





大昇「じゃあ、また放課後」


『…あっうん!放課後』





.

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作者名:ホワイトチョコ | 作成日時:2022年8月13日 0時

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