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那須side





日曜の朝。






インターホンが鳴る音で俺は目覚めた。





モニターを確認すると、そこにはかすみが映っていた。





『雄登!ほーら、出かけるよ』





約束も何もしていない、突然の誘いだった。





「急すぎだろ笑、ちょっとあがって待ってて」





玄関にあがらせて、その間に出かける用意をする。





ドアから現れたかすみは…





一言で言い表せないほど、綺麗だった。





少し肌が透けた真っ白なフレアワンピース。





思わず息を呑んだ。





「急いで用意するからちょっとだけ待って」


『ゆっくりでも大丈夫だよ』


「今日どこか行きたいとこでもあるの?」


『私にお任せ下さいな』





ふわっとした笑顔を浮かばせながら、





かすみの楽しそうな口調が伝わってきた。





「ごめん!お待たせ」


『じゃあ行くよ〜』





準備が終えてドアを開けると、眩しい光が入ってきた。





それを抜け出すように家を出る。





陽炎がまだ若干チラつくような暑い9月。





太陽の光が肌に当たって、かすみの白い肌が輝いていた。





「そういや、お任せコースって何?」


『あー…』


「ん?」





今日のプランを尋ねると、





下を向いて照れたような仕草を見せた。





『笑わないで聞いてね?』


「笑わないよ」


『海…、海に行きたいの』


「海いいじゃん!……笑うとこあった?笑」


『いや……あのね、』


「なに?笑」


『海デート、してみたかったんだぁ笑』





俺から視線を逸らして、
手でクスッと口を隠しながら照れ笑いをした。





その姿を見て、俺も思わず緊張が走る。





「うん、良いじゃん」


『え?笑』


「俺と海デート、楽しもう」





そのまま海に続く道を二人で歩いた。






.

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作者名:ホワイトチョコ | 作成日時:2022年6月20日 21時

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