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〇2 ページ37

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全ページを見終わり、





息をつくようにアルバムを閉じ、





棚に戻そうとした時、





アルバムの1ページ目から、





強い光が放たれていた。





「……なにこれ」





その場所をめくると、





俺と那須が映る写真から白く眩く光っている。





その写真は、





俺が初めてフィルムカメラを買ったからと、





試しに那須と撮ってみたものだった。





訳も分からず謎に光を放つ写真。





そのままにしておくと、光は強くなるばかりだった。





その時、





写真の右端に破れそうな切れ目があることに気づいた。





「げっ破れそうじゃん」





その部分をくっつけようと





写真を手に取ろうとした時、





ビリ





切れ目から更に真っ二つに破れてしまった。





「うーわ!最悪!」





その瞬間、





那須「最悪って…何が?」





突然、那須が目の前に現れた。





それも、高校の制服を着ている那須。





というか、





いつの間にか学校の教室へと位置が変わっていた。





大昇「なんだよ……これ」


那須「?……どうしたんだよ大昇」





俺さっきまで自分の部屋にいたよな!?





気がつけば教室にいるし、





目の前に那須がいるし……





って、俺も制服着てる!?





なんだ……これ。





那須「……で、大昇が見せたかったのってそのカメラ?」





カメラ……?





さっきまでアルバムを持っていた手には





気づけば、





新品のフィルムカメラに変わっていた。





大昇「わっ!なにこれ」


那須「おい、さっきからどうしたんだよ笑」


大昇「いや……俺、」


那須「試すんだろ?さっさと撮ろうぜ」





状況理解が出来ないまま、





那須と写真を撮ることに。





……ん?





これ、なんか記憶ある。





光ってたさっきの写真!





その時と全く同じシーンじゃん!





大昇「那須!あのさ、俺!」


那須「はい!チーズ!」





カシャ





大昇「なんか見覚えあるんだけど!」





…………。





…どういうことだよ。





次に那須に話しかけた時には





もう教室でなく、自分の部屋に戻っていた。





すぐさま手元を見ると、





今は光っていないアルバムを持っていた。





さっきの1ページ目を開いてみると





初めて撮った那須との写真だけ、無くなっていた。





……え?なんだこれ





こんなの……





「俺、タイムリープしてきたみたいじゃん」





.

〇3→←〇大昇



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作者名:ホワイトチョコ | 作成日時:2022年6月20日 21時

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