もしもこの恋が出来たなら

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季節は、より本格的な秋。





夏休みが開けて1ヶ月。





肌寒さが増した10月になった。





「今日から10月だね、あっという間」


『はい……長袖必須ですね』





隣にはいつもと変わらない那須先輩。





あの日以来、
那須先輩は学校を休むことも無く
毎日ここに来ては、楽しくお喋りをしてくれる。





「10月って旧暦で神無月って言うの知ってる？」


『あっ聞いたことあります！』


「出雲っていう場所に神様が集まるから
. その場所以外神様が居なくなるんだって」


『おー！それで 神 無し 月 って書くんですね』


「うん、だからここにも神様がいないってことかな」





那須先輩は知識が豊富で





たまーにこうやって博識なことを話してくれる。





『そういうのって、勉強して覚えてるんですか？』


「ん〜授業でたまたま習ったことかな」


『私も来年の授業で出てきますかね、神無月とか』


「あー…これは人から教えて貰ったやつ笑」





那須先輩が教えてもらう立場ってことは
先輩より学習知識が豊富な人ってことだよね？





例えば…那須先輩のさらに先輩から、とか
担任の先生、、とかなのかな。





なんか……すごい人たちだな。




でも、誰でもいいんだけどさ、
私は那須先輩から教えてもらえれば笑





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