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数日経っても、那須先輩は来なかった。





あの日言った言葉の通り。





それでも私は毎日この場所に来る。





那須先輩……待ってるからとかじゃないけどね?





結局、転校初日、振り出しに戻った気分。





1人だし、ぼっち弁だし。





寂しく、膝の上のお弁当を広げていると





トントントンと階段を登る音が聞こえてきた。





まだその姿を現す前に、





『もう…那須先輩!? ずっと1人だったんですよ!?』





今日まで1人にさせてた事を伝えてみた。





だけど……





「ごめん、那須じゃなくて」





階段を登りきって、私の目の前に現れたのは





「那須から頼まれてさ」





那須先輩ではなかった。





階段の中腹に座る私。





すぐさま理解ができなくて
ハッと状況がわかった時は、思わず立ち上がった。





那須先輩の代わりに来たという人は





落ち着きながら、踊り場から動かずに話を始めた。





「もしかしたら、毎日1人でいるかもって言ってた」





那須先輩からの伝言をただスラスラと一方的に。





『あ、あの……那須先輩のお友達…ですよね…?』


「あぁ!ごめんごめん、那須と同年で、俺は大昇」





那須先輩と違って、気さくで柔らかい雰囲気の人だった。





「俺に代わりに来させて、何したらいいのか笑」


『あ、いや、すみません……』





どうやら、大昇先輩は
来られない那須先輩の代わりに来たみたいだけど





なぜ来ることが出来ないのか、
那須先輩の様子は一切理由を言うことはなかった。





「えと……名前なんだっけ笑」


『あ……えと、Aです…。』





そういや、那須先輩にもまだ伝えてない名前。





どんどん心の中で那須先輩の存在が大きく
安心する薬みたいになっていた。





「Aちゃんね、分かった」


『…あ、はい』


「良かったらさ、外出ようよ」


『……え?』


「だってさ、すぐそこ屋上じゃん」





今までずっと、





屋上がすぐ後ろにあるって分かってたのに





そこに立ち入らなかったのは何でなんだろう。





まるで、





入っては行けない……





屋上の一歩前に見えない壁があるみたいだった。





「ここ、本来は立ち入り禁止だって浮所が言ってた」


『あ、浮所先輩』


「あ、知り合いだった?」


『……いえ、知らないです』


「知らないんかい笑」





初めて足を踏み入れた屋上は





眩しくて、新しい空気を私に送ってくれた。





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しゅうか(プロフ) - 初めまして。読みながら号泣してしまいました。素敵なお話ありがとうございます! (6月28日 13時) (レス) @page37 id: 81d3bec9f9 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトチョコ(プロフ) - ^_^さん» 大昇どこいった (6月20日 3時) (レス) id: 5af4654439 (このIDを非表示/違反報告)
^_^(プロフ) - サイコーっす那須最高っす (6月20日 2時) (レス) id: 3634040f38 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトチョコ(プロフ) - ぎゃうさん» う、う、嬉しい……( ꒪⌓꒪) (6月16日 22時) (レス) id: 5af4654439 (このIDを非表示/違反報告)
ぎゃう - 最初から最後まで改めて読んだけど、まじで好き〜あの下駄箱の飛貴の匂いめちゃくちゃ想像できる。美少年浮所飛貴の匂いじゃなくて一般人浮所の匂いがち好きすぎる。あといせちゃんが怒ってお弁当やめてとかハートに気づかない鈍感で恋愛ならしてない感じがいせちゃん (6月16日 16時) (レス) id: 38302e75f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ホワイトチョコ | 作成日時:2022年6月10日 0時

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