平成美男子 (ページ5)

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００５．彼なりのページ5

✲ 岡本圭人 ✲

圭人「あのさ、ちょっといい？」

『ん、どしたどーした』

ある日仕事の空き時間が被ったから休憩がてらに
ばっしーとふたりでカフェにきた。

今日空いてる？って聞き出したのは俺からで
時間潰しもそうなんだけど実は少し違ったりもする。

圭人「実は、これまだ大ちゃんにしか言ってないんだけどさ..」

『う、うん』

場の雰囲気で真剣な話だと読み取ったのか
持っていたフォークを置いて話に耳を傾けてくれる。

圭人「留学..しようと思ってるんだ」

『りゅ、うがく』

圭人「自分の勝手でメンバーに迷惑をかけるのもわかってる。けどこれから成長するためにも留学したいって思ったんだ。」

『そっか、、』

一通り話終わると彼はぼーっとどこかを見ている。

圭人「やっぱりやめたほうがいいかな」

『俺はいいと思うよ。』

『自分が成長するために何が必要か考えて圭人が留学したいっていう結果にたどり着いたんだったら応援したいと思う。』

『ただ、約束してほしい。』

『絶対にJUMPに戻ってくること。』

学んだことをJUMPに持って帰ってきて

みんなでもっと大きいグループになるんだからと

目を見ながら伝えてくれる。

圭人「ありがとう。約束する。」

『まー、でも山田は納得するまで時間かかるだろうな笑』

『あいつメンバー愛すっごい強いからな！』

なんて言いながら目の前のケーキを頬張っている。

『でも、俺は圭人が成長して帰ってくる姿を見るのが楽しみだよ』

そう笑いかけてくれるのはきっと、彼なりの優しさなのだろう。

✲✲