平 成 美 男 子

０２８．熱 愛 ページ28

✲ 山田涼介 ✲




ばっしーに謝らなきゃと思って楽屋を出て走り出したとき、目の前に人影が見えた。





涼介「あっ、ばっしー..！」



『んぁ？山田？』




知念と一緒だったみたいで俺を見てはびっくりした顔をした。






侑李「じゃあ僕は先行ってるから」



『あ、、うん！』




戻る時にポンっと俺の肩を叩いて行った。

分かってる。ちゃんと仲直りしないと。

いつまでもこんなギクシャクな関係じゃいけないよな。






涼介「あの..、さっきはごめん。」



『もう大丈夫だから。』



涼介「..やっぱ許してくれないかな..」






さっきまで仲直りするなんて意気込んでたけど、

“ もう大丈夫だから ” なんて何も表情を変えずに言われたら許してもらえる自信なんて無くなっていく。








『あぁ！そうゆうことじゃなくてさ..』




俺がちょっとショックを受けているのを見て

“ なんていうかさ、その..。” とか言いながら

髪の毛をぐしゃぐしゃにしている。







『さっきも今も冷たく言ってごめん..。』




『ただの八つ当たりだったよな。熱愛が出たのもいくらデマだとしても俺の責任感が足りなかったわけだし..それなのに山田に当たっちゃってさ。』







『ほんとごめんな。』








いつも呑気に自由奔放な言動ばっかしてるけど

今のばっしーはそんな空気を一切感じさせなくて。



俺の目をしっかり見て

謝ってきた。




✲✲

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