平 成 美 男 子

０２５．熱 愛 ページ25

✲✲




『みんなおはよ』




いつも通り..なるべくいつも通りを心がける。


そして多分それは他のメンバーも一緒だろう。


けどさ、わかるんだよ。




山田がちょっと呆れた目で俺の事を見てること。


大ちゃんと雄也といのちゃんが俺が入ってきた時に動揺してたこと。


薮くんとひかから心配そうな視線が向けられていること。


裕翔と知念だって..今俺と視線合わせないようにしてるんでしょ？





明らかにみんなおかしい。


けどその理由は自分にあるんだからなんとも言えない気持ちになる。









『ねぇ、みん..』



涼介「おい、なんだよこの記事。」






謝ろう。全部誤解なんだ。

そう言おうとした時、山田がいきなり立ち上がって俺に新聞を突きつけてきた。






『違うんだよ、、』





見出しに大きく書かれた

“ Hey!Say!JUMP 雪橋A 3年の交際 そして隠し子か!? ”

なんて文字。






涼介「言い訳なんて聞きたくない。」






『ほんとにっ！！..』





涼介「なんだよ？まだなんか言うのかよ！

こんな写真まで撮られてさ、

今まで俺の事かばってくれたりしたくせに

結局お前は隠し子まで作ってさ何してんだよほんと。」






信じらんねぇ..と最後に言い放ってソファーに再び座る山田。


それを他のメンバーは心配そうな顔をしてみている。









『もういいよ。』


聞いても貰えないのに本当のことを話そうとするのも馬鹿馬鹿しくなってきて俺は楽屋を出た。




✲✲

０２６．熱 愛→←０２４．カ ウ コ ン

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す