Episode.184 ページ42
未だに理由不明の涙をポロポロ零し酒を煽るA。止めたのだが、そうするとまた号泣するのでもう知らねェ。かといって離れようとしても号泣するんだからどうしようもない。
ソルベとジェラートはいつの間にか自分たちの部屋に戻っているようだし、ホルマジオが潰れて代わりにイルーゾォがプロシュートと飲んでいる。ペッシなんてもう随分前から死んでいるから、本当に毎度お気の毒だ。
メローネは眠いからもう寝るとか言って消えた。ふざけやがってあのクソ野郎。こんなめんどくせェやつだけ残して呑気に寝るだァ？
｢クソッ！！｣
｢ひゃぅッ！！｣
机を蹴るとAから悲鳴が上がる。なんだか最初の頃に戻ったようで気分が悪い。あの頃は、ギアッチョの一挙一動にビクビクしていて、思い出すだけで胸くそ悪い。
｢怯えてんじゃねェ！普段ならこんなことでビビりもしねェくせによォ！！｣
｢だ、だってメローネがぁ｣
｢メローネェ？｣
｢ギアッチョは胸が大きい女が好きなだけだから何も進展しないと捨てられるぞ、って！！うぅ、ギアッチョ捨てないでええッ！！！｣
会話が噛み合ってないが、とりあえずメローネはマジで凍らす。Aに余計なこと吹き込みやがってあの変態カス野郎が！！
｢捨てねェが、その情報はさっさと捨てろ。いいな｣
｢……ギアッチョはさぁ、私のことなんて別にちょっと胸が大きいスタンド使いの根暗日本人くらいに思ってるのかもだけどさぁ｣
｢なんでそうなんだよ｣
｢私はギアッチョのことすごい好きなんだよぉぉ｣
グラスを机に叩きつけるA。そのままガシャンッと音を立てて机に突っ伏してしまった。とりあえず右手からグラスを没収し、これはそろそろ寝るなと判断、Aを背負った。
｢めっちゃ好きだけどさぁ、順序ってものがあるでしょ〜？私はまだキスより先はむりぃ、心の準備ができてないのぉぉ！うっ、でも捨てないでぇ！｣
｢それは無限ループなのかよ｣
｢ギアッチョはぁ？私のこと好きですかぁ？｣
｢嫌いっつったら言ったら泣くんだろうが｣
｢ねぇえ〜好きなの？私は好きぃ、えへへ｣
泣いたり笑ったりしているとAを、アイツの部屋のベッドに落とす。暗くて良く見えないから電気をつけようとしたが、手を掴まれてAを見る。また泣きそうな顔をしていた。……まぁ今回は、それを言い訳にしても許されるだろう。
ベッドに潜り込むとAが満足げに笑った。
｢好きじゃなきゃ、こんな面倒みねェよ｣
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Crow(プロフ) - 定期的に読みたくなっちゃいます。5、6周はしてるから内容覚えちゃいました笑 これからの活動も応援してます (2020年2月9日 15時) (
レス) id: e5ce766b8a (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - るこさん» こんな何度も感想下さって本当に有難う御座いますッ！お互いお疲れ様です！いつかリメイクした作品も読んでいただけると嬉しいですm(*_ _)m (2019年2月25日 23時) (レス) id: 2cd0a82a72 (このIDを非表示/違反報告)
るこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！毎度のこと一つ一つのお話が面白く、描写の仕方や、感情の表現の仕方などとても凝っていて、本当におもしろく話に引き込まれました。そして本当にお疲れ様でした！！番外編楽しみにしていますね！！！ (2019年2月25日 17時) (レス) id: c7737debdf (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - ごみさん» ありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しい(泣)番外編もお楽しみください＜(_ _)＞ (2019年2月25日 17時) (レス) id: 2cd0a82a72 (このIDを非表示/違反報告)
ごみ(プロフ) - 完結お疲れ様でした！途中から見始めましたが本当に面白かったです！番外編楽しみにしてます！ (2019年2月25日 16時) (レス) id: 83e9aedb9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まどろみ | 作成日時：2019年2月23日 20時
