Episode.150 ページ8
ブチャラティは、ナランチャとフーゴに別の仕事を与えていた。彼らも何故このタイミングなのか、と思っているようだが命令なので従ったようだ。寝床としている仮アジトにはブチャラティとアバッキオ、そしてミスタが残っている、
ミスタが銃を磨いているのをぼーっと見ていると、何だか嫌な肌寒さを感じてアバッキオに珈琲を頼んだ。今度は淹れてるその動作を見ながらぼーっとする。……静かだ。物凄く静か。
温かい珈琲にほのぼのしていると、ミスタが窓を凝視しているから自分もついその窓をよく見てみる。別に、ただの窓だ。
｢あれ……？｣
でも心なしか白い、ような。だからミスタもあんなに凝視していたのか。というか、なんか寒い。季節的には何らおかしくないことだけれど。もしかして、寒いから窓が白く……。
｢まさか｣
いや、そんな訳ない。ここには交渉にくるはずだからリゾットとホルマジオとイルーゾォ、もしくはプロシュート辺りだと予想していた。
なんの予想か、交渉人の予想である。
ブチャラティもだろうが、Aも全員で来るとは思っていない。交渉という名目があるうえに、Aをもし安全に取り戻したいなら戦おうとはしないはずだ。だからこそイルーゾォは確定。鏡の中という無敵の空間、絶対に連れてきていると考えていた。あとはリゾット。これは言うまでもない。
二人か三人で来ると思っていから、あと多くてもホルマジオかプロシュートと予想していた。
でも、この寒さは何だか覚えがある気がする。寒さに違いなんてないから確証があるわけではないけれど。だいたい、こんな冷えるなんておかしい。
｢ブチャラティ、あのさ｣
来たかもしれない、と言おうとしたところで木製の物が破壊されたような音がした。そしてピキピキという小さな音と冷気。ああ、もう間違いない。ブチャラティ達が身構えている中、Aだけが呑気に珈琲を飲んでいた。冷めてしまう前に飲み干す。
｢でも、これは、一番交渉に適してない人だと思うんだけど……｣
リゾット、なんで連れてきたの。完全に凍りついたドアが破壊される。そして、そこにいたのは一番来る確率が低いと思っていた人物だった。
｢ギアッチョ……｣
｢よォ、A。元気そうじゃねェかァ｣
｢お、落ち着いてギアッチョ！スタンドはダメだよ、交渉だし！！｣
｢そうだぜギアッチョ、Aは実質人質なんだから｣
(ギアッチョ)
(恋人だしまだ分かる)
(メローネ)
(本当に意味が分からない)
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Crow(プロフ) - 定期的に読みたくなっちゃいます。5、6周はしてるから内容覚えちゃいました笑 これからの活動も応援してます (2020年2月9日 15時) (
レス) id: e5ce766b8a (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - るこさん» こんな何度も感想下さって本当に有難う御座いますッ！お互いお疲れ様です！いつかリメイクした作品も読んでいただけると嬉しいですm(*_ _)m (2019年2月25日 23時) (レス) id: 2cd0a82a72 (このIDを非表示/違反報告)
るこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！毎度のこと一つ一つのお話が面白く、描写の仕方や、感情の表現の仕方などとても凝っていて、本当におもしろく話に引き込まれました。そして本当にお疲れ様でした！！番外編楽しみにしていますね！！！ (2019年2月25日 17時) (レス) id: c7737debdf (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - ごみさん» ありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しい(泣)番外編もお楽しみください＜(_ _)＞ (2019年2月25日 17時) (レス) id: 2cd0a82a72 (このIDを非表示/違反報告)
ごみ(プロフ) - 完結お疲れ様でした！途中から見始めましたが本当に面白かったです！番外編楽しみにしてます！ (2019年2月25日 16時) (レス) id: 83e9aedb9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まどろみ | 作成日時：2019年2月23日 20時
