【コロイカ】バイト少年、アルバ君！part2

93話 ページ48

モカシン｢...兄上....｣








『ふん。別にお前に感化されたわけではない。







.....だが...









.......少し、俺も......考えを、改めよう。








お前の言う面白さ。それを、探してやろうと言っているんだ。感謝しろ』







少しぽかーんとしているモカシンに、『...感謝しろと言っている』と言ってみる。すると、








モカシン｢ｯ兄上ぇ〜〜〜！！！！｣







モカシンは両目から溢れんばかりの涙を落としながら、私に抱き付いてきた。








『ｸﾞｯ....』








思わず呻き声が出るほどに苦しく、強く、抱き付かれた。








....今ヴィンテージの方見れないんだけど.....なんかこっからでも聞こえるぞ。またアーミーのヴィンテージ止めて発言が聞こえてくるぞ！！！







キャンバス｢...モカシン、ちょっと......







...スリッポン、一人、無理、ちょ、助けて｣








スリッポン｢えっ....あ、うん....








まって、モカシン、力強....どっから、こんな力出てるの.....;｣







モカシン｢し"ら"な"い"｣








スリッポン｢ちょ、汚い...;｣







涙と鼻水でぐっちゃになったモカシンの顔を見て、スリッポンは軽く引いている。シナリオよりめちゃめちゃ泣いてる件について。






取り敢えず私はべりっと無理やりモカシンを引き離し、少し引いたように『顔が気持ち悪い』と呟いた。







モカシン｢ひどい！！！







....ｸﾞｽ.....兄上！








ありがとうございます！！！｣








輝かしい笑顔で、モカシンは私にそう告げた。







....すると、何故か私はバランスを崩し、一歩後ろに下がる。







...待て。私のこういう行動にはちゃんとした理由があるはずだ。幸運のあれで。








....相手は？....ブルーチーム。...ブルーチームと言えば....ゴーグル。








....ゴーグルがよくやる、とんでもないあの行為。....さては。









恐る恐る、モカシンの足元を見てみた。







ゴーグル｢あれっ？｣








ゴーグルは、モカシンの足元で....









....モ カ シ ン の 、 ズ ボ ン を 握 っ て い た 。








あとは察してほしい。....あと。









モカシン｢....わあぁぁぁぁぁああ！！！！？｣








とんでもない高音を叫びながら顔を真っ赤にしているモカシンについても、察してほしい。








無表情組ですら、汗をかいている。...ゴーグル....いろんな意味で尊敬するわ

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