【コロイカ】バイト少年、アルバ君！part2

58話 ページ13

Xブラッドと戦い、勝利した翌日。





『...ッゴホ、ゴホｯ』




完全に風邪をひきました...;






布団を被り、パジャマのままの姿でマスクをしながら咳をする私。




すると、体温計の電子音が聞こえてくる。






『...39.5』





うわ高...;





...まぁ、ただの風邪じゃないから仕方ないか...;




そう、今回の風邪は普通の風邪ではない。






昨日、相手の行動を制御する能力を使ったことによる反動である。




今回のはひどいけどね...さすがにX2人となるとここまでのやつになるわな...






普通なら次の日頭痛ですむんだけど、強ければ強いほど反動も大きくなる。




相手がX、しかも一気に2人...これは仕方ないわ...
　





ブキ達はなんか神様にメンテナンス的なの受けるらしくていないし...このタイミングで...






そう思いながら咳をしていると、何故かプルルル...という音が聞こえてきた。




は？






...もしかして、咳をしたときにイカホ触った？そんでもって誰かに電話かけちゃった？？






どんな触りかたしたら電話かけるんだ...←




てかやっべ、誰にかけた私...;






そう思ってイカホを持った瞬間、電話をかけた相手が反応し【なに？】という声が聞こえる






...あー、この声は...









マスク【今ゲームしてたんだけどー...】




というマスクの声と共に、ゲームを操作するカチカチとした音が耳に入る。






『...ゲホ....いや、間違えた。気にするな』




マスク【うわ声やば...新しいイカホ音質悪いな...






てか、アルバが間違えるって珍しい気がする】




『...お前は俺の何を知っているんだ』






若干イラついた声音で言うと、マスクは【ごめんごめん】という声を発する。




その時、ぽたぽたという音が聞こえてきた。






...ヒッセン・ヒュー、さては蛇口きちんとしめてないな...;




勝手にヒッセン・ヒューの仕業と決めつけ(←)、私は蛇口をしめにいくために立ち上がる。






廊下にでた瞬間、強烈な目眩が私を襲った。





私はそれに抗えず、体制を崩して倒れる。




その時、廊下にあった小さな棚が倒れてしまい、大きな音がなる。








幸い床にはクッションがあり、棚も私に当たらなかったが、音が頭に響き、強烈な頭痛がおきた。





マスク【お、おい、凄い音したけど大丈夫？大丈夫だったら返事して？】







とマスクが言うが、今はそれに返す余裕はなかった。

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