気狂い野郎、監督生が気に食わない【twst】 (ページ4)

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無知ページ4

「は、はあ....えっと、オレたちになんか用ですか？」

『インや？ちョーーーーーっと見に来たンだヨ。

例のシャンデリアぶっコワシ事件の主犯ドモを、ナ？』

語尾にハートがつきそうなほど、甘ったるくてねっとりとした声音。

それに並べられた触れられたくない過去。

ハッ、傑作ダワ。

「ふなっ！冷やかしに来たなら帰るんだゾ！この目隠れくせ毛！」

『ギャハハ！マジで狸インじゃネエか！』

「オレ様は狸じゃねえ！グリム様だ！」

やべ、ウケる。イジりがいじリにナってねエ。

『へーへーグリム。名前覚えたゼエ？このアタマにしッかリとナア！』

「さすがダニー寮長、性格が悪い！」

『ギャハハ！テメエもわりと肝据わってンナア！』

まあ寮生だしナ！シャアねエヨナア！

「はあー？なんだよ、そっちから話しかけに来といて内容はそーゆーのかよ！」

『そもソモオレラがシかけるトカ、そんクレーしかネエよ！オレラの腕章見てモわかンねーとか、笑えンナア！！』

寮生たちとギャハハ！と笑うと、「んなもん知らねーよ！」と反抗する赤ペイント。.....ア？

『.....ワーッた、テメエらバカだロ』

「はあーーー？？？」

「さすがに僕達、初対面の人にそこまで言われる筋合いないんですけど」

『ソレダヨソレ。ソレがテメエらがバカっツー証拠。

.....ナア、こいつらバカだよナ？』

「勿論スよ！！」

「オレたちのことも知らねえとか、もっかい小学生からやり直した方が良いッスよねえ！！」

爆笑しながらいう寮生たちに、さすがにアイツらも違和感を覚えたのか、「どーゆーことだよ」と聞いてくる。サッキからアの女黙ッテッけド、なんナンだヨ。

ま、ソレはトモカク。

『オレはヴァリアクレイ寮の寮長、ダニー。

ま、その辺の話ハテメエらの寮長にデも聞けヤ。多分ドチャクソ怒らレンゼ？ギャハハ！！』

十分な暇潰しになったオレは、そう笑いながら背を向ける。

「あ、あのっ、」

それと同時に、女の声が聞こえた。

振り返ると、女がオレに向けて、少し赤くした頬を見せていた。

「え、えっと、.....ま、また会えますか....？」

.....

『ウゼエ』

ナンかコイツ、キライ。

　