【twst】壮絶な過去なんて無いんだが。

不穏な雰囲気。 ページ27

「そーだよ。厳格を通り越してただの横暴だろ、こんなん。」








それ以上状況悪くするなよ、死にたくないなら








「エース！後ろ！」







リンドウがやばい、といった表情でワルナスビの後ろの人物を示す。








「でぇっ！寮長！」







ワルナスビは後ろに立っていたバラ寮長を見て、大きな声をあげた。








「おっとリドルくん、今日も激ヤバなくらいかわい〜ね♪」







「ふん。ケイト、あまりおしゃべりが過ぎるとそのよく回る口ごと首をはねてしまうよ」






「いやいや、勘弁してよ〜！」









ラークスパーが必死に機嫌を取ろうとするも敢えなく撃沈。








そういやバラ寮長、入学式のときルピナスを捕まえるのに協力したっけ。







目の前のヤバそうな状況など知らないといった様子で、完璧に呑気なことを考える。俺には関係ないから。








「キミたちは、昨日退学騒ぎになった新入生か。




人のユニーク魔法を【変な首輪】呼ばわりするのやめてくれないかな」







バラ寮長は腕を組、機嫌が悪そうな顔をする。






「まったく。学園長も甘い。規律違反を許していてはいずれ全体が緩んで崩れる。





ルールに逆らったやつはみんな、ひと思いに首をはねてしまえばいいのに」







童顔の顔からは予想もされないような恐ろしい言葉を並べる。俺からしちゃ、お父さんよりも怖くない。






「学園長はキミたちを許したようだけど、次に規律違反をしたらこのボクが許さないよ」







「.....あのー、ところで寮長。この首輪って......外して貰えたりしませんかね？」








嘘だろワルナスビ、この雰囲気でそれ言えるのか。







「反省しているようなら外してあげようかと思っていたけど、先ほどの発言からしてキミに反省の色があるようには見えないな





しばらくそれをつけて過ごすと良い。心配しなくとも、1年生の序盤は魔法の実践より基礎を学ぶ座学が中心だ。魔法が使えなければ昨日のような騒ぎも起こさなくて、ちょうど良いだろう？




さあ、昼食を食べたらダラダラしゃべっていないで早く次の授業の支度を。」







『...ハートの女王の法律・第271条【昼食後は15分以内に席を立たねばならない】』








「その通り。ルール違反は....おわかりだね？」








バラ寮長は圧をかける。そして俺を見て、「この新入生にはコレットを見習ってほしいね」と呟いた。...俺はそんな立派じゃないんだけど。









　

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