雨降って、地固まる。 ページ14
まあ、勿論そのまま終わるわけもなく。
「オ"レ"ノ......ダアアアアアアアア！！！」
ダッシュ時間突入。
「嘘だろ！？あんだけの重石を全部押し退けて追っ掛けてきた！」
「ちょっとお、おいてかないでえ！」
あ、そういやお前いたんだっけ(辛辣)
『....そんだけ、この石にご執心、てことか....』
「くそ、このままじゃ追い付かれるっ.....！」
....まぁ、仕方ない。
『俺も少しくらい、仕事してやるさ。お前らも手伝いな！』
片手につるはし、そしてランプ。
頭は割れた瓶。
....さて、戦闘開始といきましょう。
『.....ふぅ....
生きとし生けるモノ、その名に恥じぬよう。【
大きく踵をならし、両手を化け物へ向ける。
足元からはジャ○クと豆の木のような、かなり太い木が生える。
俺の手の動きに沿って、それは化け物へ向かっていく。
「うわ、やべえ....！」
「すっげ....じゃなくて！いくぞ！！」
俺が木の枝を化け物に突き刺した瞬間、戦闘は終わった。
「はあ、はあ....っ！」
「やっ....た？」
「か、勝った...オレ様達が勝ったんだゾ！」
その言葉に、問題児たちは喜び、安堵を噛み締める。
「勝利のハイタッチなんだゾ！」
「「イエーッ！！」」
笑顔でハイタッチする彼らは、先程までの邪険な空気はなく。
『....ふぅん.....仲良くなったね、お前ら』
そう言うと、青髪の方がすぐさま必死に否定。
茶髪に狸の順で否定されるけど、やっぱり説得力は全く。
「...って、言い訳すんのもダサいか。悔しいけどコレットの作戦勝ち、かな」
「...ああ。コレットが落ち着いて指示を出してくれたからこうして魔法石を手に入れられた。
これで退学させられずに済む。....本当に良かった」
『.....別に感謝される義理はないよ。目の前で変なことされても胸くそわるいだけ。いや悪くもなんないか...
てか、ぼっろぼろじゃん。早く帰りなよ』
「はいはいそうしますよー。あーまじクッタクタのボッロボロ」
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