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nine ページ11

Aside



どれくらい時間がたっただろうか。ぼーっとチェヨ

ンを眺めていると彼女が手を止めた。


CY「...できた!」

完成した絵を覗き込むと、なるほど仕上げ前の絵に

は何かが足りなかったらしい。こっちの方が心に響

くものがある。


『もう凄いとしか言えないっすね。』

CY「ありがと...ってもうこんな時間!何で言っ

てくれなかったの!?」

時計を見ると0時を回っていた。気付かなかった。


『知らねーよ!真剣なチェヨンを邪魔したくなかっ

たし!』

CY「もう、早く寝なきゃーー」


ぐ〜とチェヨンのお腹が鳴った。


CY「っ!」

『...寝る前に何か食うか』


顔を真っ赤にしたチェヨンは返事をせずに手を洗い

に部屋を出て行ってしまった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



『...夜食はコンビニなんだな』

CY「だって執事さんとか帰っちゃうし」


それは執事としてどうなのだろうか。カップラーメ

ンなどを籠の中に入れる。


...Oh、オサイフガナイ。

CY「今日色々迷惑かけたし私の奢りでいいよ」

『あざーっす!』


会計を済ませ、外に出る。涼しい風が気持ちいい。

『そういやチェヨンの両親見なかったな』

CY「私の小さい頃からお母さんは東京に住んでる

し、お父さんはパリに住んでるから」

『...実質独り暮らしなわけか』

CY「...別に召使いさんや執事がいるから独り暮

らしじゃないし」



チェヨンが何故俺を引き止めたのかがちょっとわか

った気がする。




無意識にチェヨンの頭を撫でていた。


CY「...っ。ちょ、ちょっと何してるの!」

『いや、1人で辛かっただろうなって。』

CY「べつに、つらくなんか、ないし...」


チェヨンの声がどんどんか細くなっていく。


彼女は泣かないように必死に下唇を噛んでいるが、

無数の涙が頰からこぼれ落ちた。


15年間ずっと両親と一緒に暮らしている俺にはきっ

と理解できないことなのだろう、どれだけ孤独が辛

いことのなのか。



その後チェヨンが泣き止むまで俺は頭を撫でるのを

止めなかった。


『もう大丈夫か?』

CY「...」

チェヨンは黙って頷いた。


『ほら、家に帰るぞ。明日は学校なんだ、早く食っ

て寝なきゃ』

CY「...うん」








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『ていうか金髪っていいんだっけ』

CY「...さあ?」


校則をも捻じ曲げるTWICE、恐るべし。









.

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作者名:ラクーン | 作成日時:2019年5月2日 22時

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