【ヒロアカ】壊ﾀﾋ (ページ5)

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革命の4話ページ5

その日はとてもいい天気だった。

私はUSJという某テーマパークをインスパイアしたような場所にバスで向かっていた。

誰にも助けてもらえず、妬まれるだけだった私が他の人をなぜ助けなければならないのだろう、と、仮にもヒーロー科に通っている生徒が思ってはならないことを思っていると、バスは漫画のように派手にブレーキの音を立て止まった。

長い長いお小言を聞き、さぁ始めよう！というムードになった。
しかし活動を始めることはできなかった。

「一塊になって動くな！」

という相澤先生の声が聞こえると同時に黒いモヤモヤしたゲートからゾロゾロと怪しい団体が出てきた。

まわりからは入試みたいにもう始まってるパターンか？という馬鹿みたいな声が聞こえる。
そんなわけがないだろうと溜息をつき、面倒くさいことになったなーと思いつつ平凡が壊されたことに少し嬉しさを抱いた。

そしてまた、ヴィランと思わしき人物達が出た場所に目を向けると

あの場所の方がいた。

顔に手をつけている彼は忌々しそうに喋り始めた。
嗚呼、麗しい。
あの方にまた日常を壊された。
なんてすばらしいのだろう。思わずうっとりとしたため息をついた。

しばしその人の姿を熱のこもった視線でみていた。

そして、その人の隣にいたモヤな人が喋り終えた途端、私たちは

暗黒に覆われた。

うまく受け身が取れず尻餅をつき、辺りを見回すと、雰囲気の良いバーだった。

誰もおらず、どうしようかと周りをキョロキョロと見回してみたが、下手に動いても危険だと思い、暫く正座で待ってみた。