We won’t lose‼︎ (ページ11)

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颯太side

これは絶対に教えられない

平塚の教育に悪いし、豊田くんにも止められてる

それに俺らにも関係してくる話だ

しかし､その大きな瞳で悲しそうに見つめられると少し困ってしまう

平塚には純粋でいてほしい

そう考えてるだけだ

この事を知るとどう影響が出るかわからないから

そして今、この状況を収めるか考える

どうしよ……

湧もどうすれば良いのかわからないみたいで

めっちゃSOSの眼差しを向けてくる

仕方ないな……。あっ！

ぴったりなものがあるではないか

颯「他にはね…依頼された事を直接解決することもあるよ。心読めるから嘘とかすぐ見破れるから、結構役立ってるらしいよ。まぁ気が乗った日にしか行かないらしいけど。」

この仕事あったの忘れかけてた…！

滅多に行ってないし

豊田くんが「この依頼にはリスクがあるから余りやりたくないんだよね」って言ってたなぁ

今のところはサトリだって事をバレてないから

やりすぎるとバレるもしれないしね

結構リアルと言うか本当のことだから

いけた！って思ってたんだけど…

平「へっ…へぇー……。ありがと」

なんか微妙なリアクション

まだしっくり来てないっぽい

すると平塚は立ち上がって玄関に行こうとする

湧「どっか行くの？」

平「うん……ちょっと散歩行ってくる」

なんか悪いことしちゃったかな…？

颯「気をつけて行って来なよ。」

そう言った時には平塚は玄関にいなかった。

湧「…颯太。俺、ヤバいことしちゃった？」

湧は少し落ち込み気味で聞いてくる。

颯「ううん､確かにヤバいって思ったけど…
平塚の事だから大丈夫だと思うよ。」

今はそう信じるしかなかった。

なんだけど……

この後平塚のことあまり知らなかった自分に

ちょっぴり後悔する事になるとは

この時はまだ知らなかった。