君に愛を教えたい黄緑桃青 (ページ15)

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それから少し経って

小瀧さんと藤井先生は相変わらずの関係で。

あの日

藤井先生は伝えたらしいけど

2人で話し合った結果

仕事に影響が出そうだから、迷ってる。

そう言っていた。

迷ってる、といってる割には

随分仕事中らぶらぶしてますけどね。

まぁ、そんな彼らはきっとほっといても

大丈夫でしょう。

「な、中間さん。」

「うん？」

ソファーにふたりで座っていると、

初めて会った日のことを思い出す。

「…淳太くんって呼んでも、ええですか？」

「おんええよ、智洋、でええ？」

「…はいっ」

まだまだ俺の緊張はとれないけれど

着々と幸せは進んでいってると実感してる。

たとえ淳太くんの目が見えなくても

幸せは見えていると思う。

俺の顔も、なんとなくわかってくれてると思ってる。

今まで恋をしてこなかった俺に

恋の仕方や、愛情を教えてくれる淳太くんは

いつも幸せそうな顔をしていた。

そんな顔を見て、俺も幸せをもらう毎日が

これから始まると思うと

顔が赤くなるのがわかった。