芍薬の君。2(青×桃)

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望side



あれ？ここどこ？

真っ暗…誰もおらん。



あれ？あそこに居るん流星さん？



「流星さん！！」



…やめて離れてかないで。うちをそんな目で見んといて。


苦しいから。


お願いやから、うちを助けて。


……………………………………………………………



流「の…ちゃん……望ちゃん！？」


目を開けると流星さんの顔のドアップ。


「りゅ、せさん？」


流「そうやで、めっちゃうなされてたけど大丈夫？」


夢…？


「流星さんやぁ…」


泣いてもうた。









流「落ち着いた？」


「うん…ありがと」


背中をとんとんしながら優しい声で話しかけてくれる流星さん。



好きやなぁ…



流「…お、俺水取ってくるわ」


「うん」



なんか流星さん顔赤かった？熱かな。



流「なぁ、なんで俺の事避けてたん？既読もせんと」


「…うちと流星さんさ……なんもない、よな？」


流「あ、うん。…あ！！もしかして！！！」


「え！？」


やっぱなんかあったんや…


流「もしかして望ちゃんが真夜中起きて服脱ぎ出したやつ？なんか誤解してる！？」


「え！？うちが服脱いだ！？！？」





そのあと流星さんに1から10まで説明してもらって

誤解は解けた。



けど…



「ごめんっ！！」


流「俺結構寂しかったからな！？」


「ふふ、流星さんうちの事大好きやね笑」



流星さんの顔が一瞬真剣になって



しまった。と思った好きな人が居るのに…



「あ、ごめ 流「うん、」



「え？」



流「俺望ちゃんの事好きやで。」



「あ、うん！うちも流星さんの事好きやで？」



うちの好きと流星さんの好きは違うんやろな…



流「や、そうじゃなくて…あの、ほら」






「こういう意味で」ってキスされた。






流「ごめん、好きになってごめん。キモイよな？
もう、ええから。俺引越しするわ。今までありがと」


目に涙を溜めながらキラッキラの笑顔の流星さん。


泣きたい時は泣いて欲しいし、笑いたい時は
笑って欲しい。なんかあったら言うて欲しい。


それってつまり好きって事やろ？


「……っ、ま、待って！！」



「あの…さ、うちも…」




ﾁｭｯ




流「期待していい？」


「期待もなにもその通りです…」





流星さんはぎゅつとうちを抱きしめてくれた。



「ほんまに現実？」


流「俺も疑ってる現実かどうか。」


「うちのほっぺつねって」


流「彼女に痛いことは出来ひんよ」




なにそれ…うちの彼氏イケメンすぎる。

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