芍薬の君。(青×桃)

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流「そろそろ夕陽も出てきた頃やし観覧車乗る？」

望「うん！そうしよ！」



重「じゃあ俺らもそうするか！」

智「うん、分かった！」




濃いオレンジ色の光に4人の影を重ねて歩く。




望「うわ、…おっきい」


なんかえろい。


神「ほんまやなぁ、しげ、乗ろか？」


重「…」


神「はぁ、…大毅？はよ乗ろ？」


重「うん！ええよ！」


うわ、ほんましげってめんどい。


望「なんか、初々しくないなぁ笑」


神「おばちゃんの言うことみたい笑」


その言葉にムッときたのか


望「とも子しげさんのことめっちゃ好きやもんな
人助けするとことか、笑顔とか「の、のんちゃん！」


重「えぇ！？そうなん？とも子ぉ〜俺一生ニコニコして人助けまくるわぁ♡」


望ちゃんはしてやったりって感じで笑ってる


神「ほら大毅！順番きたで！」


重「今ナチュラルに大毅って呼んだぁぁ！！」


神「もぉ！うるさい！呼べって言ったんそっちやんか！」



このカップル一生別れへんのやろな。


望「ふふ、」


うぁぁぁぁ！可愛い。可愛い。可愛い。可愛い。


「俺も望ちゃんに流星って呼ばせるゲームさせよかな」


望「その場合は流星さんも望って呼んでな」


「俺が望って呼んだら望ちゃんがドキドキして死んじゃうと思うからやめとくわ笑」


望「…かもね」


今、かもねって言いました！？


いや、俺の聞き間違いやろ。期待しても苦しい思いするだけやから。


神「いってきまーす！」

重「…可愛い。」


あの、重岡さん。感想入ってます。


しげ達が行ってまもなく俺達の番がきた。


ｽﾀｯﾌ「お足元お気をつけください！
それでは行ってらっしゃーい！」


望「！？」

「うわ、これすご」

望「下透けてるとか聞いてないねんけど…」


ｶﾞﾁｬﾝ


「鍵閉まったっぽいな」


望「まってほんまに怖い！」


それでも観覧車は回り続ける。


「大丈夫？…って大丈夫ちゃうよな」

望「高いとこ大丈夫やけど下透けてるとか
うち、あかんねん！」


ほんまに怖そう。望ちゃんを安心させへんと。


「望ちゃんおいで」

望「ほんまに無理！ほんまに無理！」

どうやらパニック状態で俺の声が聞こえてないみたい。

「望おいで」

望「…え、流星さん？」


腕を広げて待ってると

腕の中に飛び込んでくる望ちゃん。


「大丈夫やから。」

望ちゃんを抱き締めて赤ちゃんをあやす様に
落ち着かせる。


望「ごめん。取り乱してもうた。」


また1つ望ちゃんの弱点を知れた。

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