皮肉 ページ31
*hamada*
中間「会えへんから同期から話だけ聞いとったんやけどさ。患者の急変が怖くて眠れんくなって、睡眠不足でまた体調崩して、仮眠室で点滴して出勤して、眠剤飲んで無理矢理眠って。そんな状況が少なくとも1ヶ月は続いてたんちゃうかな。。。もう…どっちが患者か分からへんよな」
中間先生の言葉に、いつかの神ちゃんが頭をよぎる。一時期、取り憑かれたように働いてた神ちゃんも、仮眠室で点滴しとったっけ。
過労の一言では片付けられない、そんな状況を見たら誰だって止めるのが普通。
�霤帖屬覆鵑巴�も止めなかったんですか！？…そんな状況、、無理矢理にでも休ませるべきですよね？そうすればこんなに苦しむことは無かったかもしれへんのに…」
中間「そうやね、PTSDに苦しむことは無かったやろうな。せやけど、医者でも無かったと思うで？」
�霤帖屬─帖�」
中間「もちろんみんな照史のこと止めようとしてた。せやけど、止めようとして気付くんよ。ここで止めたら、この人はもう二度と医者には戻れへんって」
風邪で休んだことを責められた桐山先生の苦悩は想像も出来ひん。
担当を外されるなんて、今までの努力を全て否定されたようなもんや。
それやのにもう一度休ませようとすれば、絶対拒否するやろうし、無理矢理休ませれば、心を固く閉ざしてしまうことは容易に想像できる。
理屈なんか分からへんけど、壊れかけた心がこれ以上傷付かないようにするには、ひたすらに医者として働くことしかできひんかったんやろう。
そして周りもそれに気付いていた…｡
中間「心を優先すれば身体が壊れる、でも身体を優先すれば心が壊れる。俺らはただ、照史が自力で立ち直るのを待つ事しかできひんかった。照史にとって小児科医は天職やって分かってたから。ギリギリの状態の照史が心も身体も壊さへんようにサポートすることしかできひんかった」
�霤帖岼綣圓任△襪擦い膿瓦鯆砲瓩燭里法�医者であることが桐山先生の心を支えたなんて…」
中間「皮肉よな…、照史が苦しむ度に評判は良くなるんよ。フラッフラの身体で子供たちの相手してる照史を遠目から見て、''桐山先生は、良いお医者様ですね''って」
良くも悪くもそういう噂話は勝手に耳に入ってくる。それが余計に桐山先生を追い込んでたんやろう。
｢これで良い｣｢こうあるべき｣｢俺は医者やから｣
例え自分がどうなろうと、医者として認められる事がその時の桐山先生にとっては一番重要やったはずや。
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エミーリア(プロフ) - ふぇるさん» コメントありがとうございます！医療系のお話良いですよね〜！！リアルを追求するが故に更新が遅くなりがちですが、これからも読んで下さると嬉しいです！よろしくお願いします♪ (2023年2月8日 22時) (
レス) id: f671841eb7 (このIDを非表示/違反報告)
エミーリア(プロフ) - きのこの里さん» お返事遅くなってごめんなさい！コメントありがとうございます！今までのお話の中の伏線を思い出しながら、楽しんで頂けたらと思います！！これからもよろしくお願いします♪ (2023年2月8日 22時) (レス) id: f671841eb7 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇる(プロフ) - 医療系のお話が好きで、一気読みさせてもらいました。とてもリアルな描写に一目惚れしました。これからも更新、頑張ってください！（語彙力の無さは気にしないでください。） (2023年1月29日 16時) (レス) id: 6e2686eef6 (このIDを非表示/違反報告)
きのこの里(プロフ) - 待ってました！更新楽しみにしてます！ (2023年1月19日 3時) (レス) @page1 id: c631ff88c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エミーリア | 作成日時：2023年1月19日 2時
