点滴 ページ22
*hamada*
仮眠室に入るなりふらっと傾いた桐山先生。
二段ベッドのフレームに頭を打ち付けそうになった所を慌てて支えると、そのままずっしりと体重が乗っかってきて、桐山先生が意識を無くしている事に気が付いた。
力の抜けた成人男性はさすがに重たい。一緒に倒れ込むように、ベッドに寝かせる。
�霤帖峺続Δ笋辰燭鵑任垢�ね…」
中間「まぁ、それもあるとは思うけど。それだけやないな…」
�霤帖屬─�どういうことですか？」
中間「こいつ、、左手が震えとった」
衝撃的な中間先生の一言。にわかには信じ難い。
…左手が？…何で？
だって、さっきまでの心カテは完璧やったで？嘘やろ？ASDやって、もう治っとるやん。
せやけど、嘘やないことは中間先生の表情が物語っている。
…桐山先生の身体に何が起こってるん？
俺が混乱している間に、中間先生はサッと桐山先生に点滴を繋いでいた。
それは、桐山先生の入院を意味している。……胸が痛い。
�霤帖屬任癲�ASDは治ってるし神経に問題は無かったんですよね？熱もあったし、過労が原因って可能性は…」
中間「無いとは言いきれへんけど、確率としては低いな」
�霤帖屬犬磴◆△匹Δ靴董帖�」
中間「ひとつだけ考えられるとしたら……、照史？」
言葉を区切った中間先生につられて桐山先生を見ると、眉間に皺を寄せてうなされているみたいやった。
段々と呼吸が乱れて早くなっていく。
え、ちょっと、これやばいんちゃう？
中間「照史っ、おいっ、起きろ！照史！」
桐山「……ぅ、ひぅっ、はぁ、はぁ、っは、止血っ、」
�霤帖峩融垣萓検⊃叱撞曚靴泙靴腓ΑＢ臂翩廚任垢茵�
どんな夢を見てたのか分からへんけど、まだ夢と現実の区別がつかないのか、乱れた呼吸の合間に｢血が｣とか｢患者さんが｣とか言い続けとる。
そして、左手はガタガタと震えていた。
深呼吸を呼びかけながら背中をさするけど、桐山先生に声が届いていないのか、なかなか整わない呼吸。
そんな中、中間先生が強行手段に出た。
桐山先生の右手と震える左手を抑えるように無理やり握り、目を合わせて話しかける。
中間「照史、落ち着け。さっきのは夢や。ここは仮眠室で、患者さんは居らんよ」
桐山「っはぁ、はっ、夢…、、ひぅっ、っはぁ、はぁ、、、ぁ、淳太、くん…。はぁ、はぁ」
中間「やっと目が合ったな。えらいうなされとったで、自分」
桐山「はぁっ、はぁ、、もぅ、っだいじょぶ。はぁ、ふぅ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 471人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エミーリア(プロフ) - ふぇるさん» コメントありがとうございます！医療系のお話良いですよね〜！！リアルを追求するが故に更新が遅くなりがちですが、これからも読んで下さると嬉しいです！よろしくお願いします♪ (2023年2月8日 22時) (
レス) id: f671841eb7 (このIDを非表示/違反報告)
エミーリア(プロフ) - きのこの里さん» お返事遅くなってごめんなさい！コメントありがとうございます！今までのお話の中の伏線を思い出しながら、楽しんで頂けたらと思います！！これからもよろしくお願いします♪ (2023年2月8日 22時) (レス) id: f671841eb7 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇる(プロフ) - 医療系のお話が好きで、一気読みさせてもらいました。とてもリアルな描写に一目惚れしました。これからも更新、頑張ってください！（語彙力の無さは気にしないでください。） (2023年1月29日 16時) (レス) id: 6e2686eef6 (このIDを非表示/違反報告)
きのこの里(プロフ) - 待ってました！更新楽しみにしてます！ (2023年1月19日 3時) (レス) @page1 id: c631ff88c9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：エミーリア | 作成日時：2023年1月19日 2時
