約束 ページ18
*kiriyama*
やっと本調子に戻ってきたと思った所で、まさかの発熱。
ほんま、勘弁してくれって感じやった。
幸い微熱やし、咳が出たりはしてへんし頭痛とかもない。
規則正しい生活、とまではいかんくても前よりかは気を付けて過ごしとるから、そのうち治るもんやと思ってた。
それやのに今朝、熱が上がったかと思ったら昼飯を食った後、急な吐き気に襲われて、嘔吐。
しかも、よりによって淳太くんに見つかってもうたし、最悪よ。
中間「もう吐き気はない？一応、袋置いとくな？」
桐山「ん、」
中間「とりあえず熱測って。身体しんどそうやから点滴繋ぐで」
仮眠室に連れていかれて、されるがまま。
思った以上に熱が上がってるらしく、身体が言うことを聞かない。体温計が示した体温は、38.2°C。今朝までは38℃を超えてはなかったんやけどな…。
とりあえずこの体調やと、さすがに不安や。午後は検査が入ってるから、ここは大人しく点滴してもらうか。
桐山「15時から心カテの予約が入ってんねん。それまでに終わるようにしてな？」
中間「は？この後働かせるつもりないで、俺」
桐山「いや、それは困るわ。あの子、やっと心カテ受けるって言うてくれたんやで？怖いけど頑張るって、俺と約束したんよ。絶対に俺がやる」
検査と言っても、エコーや心電図と違って心カテは少し大掛かりな検査やし、特に小さい子にとっては、手術と同じくらいの恐怖心を煽る。
何度も病室に通ってお話して、頑張るって言うてくれたんよ。
親御さんも、俺を信頼してくれとる。
やらないという選択肢はない。
語気を強めれば、淳太くんはため息をついてクレンメを触った。
中間「終わったらまた点滴しに来ること。あかんと思ったらすぐ周りのスタッフを頼ること。それが条件」
桐山「…分かった」
中間「点滴が終わる頃に来るから、それまでは少しでもええから寝とき。今回だけやからな」
そう言って淳太くんは仮眠室を出て行った。
良かった、これで俺が検査をしてあげられる。患者さんやご両親を裏切らずに済むんや。
安堵のため息をついて、目を閉じた。
そういえば今日心カテ担当のMEって、�陲舛磴鵑笋辰燭辰院�
淳太くんから話がいってそうやな…｡厄介な監視の目があるって訳か。
まぁ、患者さんの為にベストを尽くす、って事に変わりは無いんやけどね。
自分の体調不良なんか、患者さんには関係ないし。
いつだって俺は全力で取り組むだけやで。
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エミーリア(プロフ) - ふぇるさん» コメントありがとうございます！医療系のお話良いですよね〜！！リアルを追求するが故に更新が遅くなりがちですが、これからも読んで下さると嬉しいです！よろしくお願いします♪ (2023年2月8日 22時) (
レス) id: f671841eb7 (このIDを非表示/違反報告)
エミーリア(プロフ) - きのこの里さん» お返事遅くなってごめんなさい！コメントありがとうございます！今までのお話の中の伏線を思い出しながら、楽しんで頂けたらと思います！！これからもよろしくお願いします♪ (2023年2月8日 22時) (レス) id: f671841eb7 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇる(プロフ) - 医療系のお話が好きで、一気読みさせてもらいました。とてもリアルな描写に一目惚れしました。これからも更新、頑張ってください！（語彙力の無さは気にしないでください。） (2023年1月29日 16時) (レス) id: 6e2686eef6 (このIDを非表示/違反報告)
きのこの里(プロフ) - 待ってました！更新楽しみにしてます！ (2023年1月19日 3時) (レス) @page1 id: c631ff88c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エミーリア | 作成日時：2023年1月19日 2時
