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なんだって こんなところに こんなタイミングで
こんなにも都合よく“彼ら”に会ってしまったのか。
こんなことになるなら、広間で待っていた方がまだマシだったと、シークは後悔する
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瞳孔を見開いたアダムは、驚きを隠せないと言った様子……
そこに言い知れぬ危機感を感じ、シークは片足を僅かに上げた。
「ちょ…っ、なんでここにいるんだシーkッ、ったァッ！！！」
案の定大声で名前を叫びそうになったアダムの脛に、鋭い蹴りが刺さる。
シークは呆れたようにアダムを一瞥すると
小声で言った。
「ちょっとアダム……………お前、俺が国に目つけられたくないの知ってるだろ…？
俺がお前らと知り合いだってバレたら困るの…！
頼むから大声で叫ぶな馬鹿」
「馬鹿は余計だ」←
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まだまだ文句を言いたげなアダムだったが、
少し眉根を苦しげに寄せただけで、そのまま口をつぐんだ。
代わりにリョーフキーが口を開く。
「そうするとだ。シーク、お前も もしかして女王陛下に呼ばれて来たのか？」
「ん…ああ。おまけに診療はあの大所帯の1番最後。周りは全員金持ちときた。
…正直キツイ。逃げたい。」
「そりゃあご愁傷様だな」
「お前人ごと過ぎるだろ」
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そのまま、他愛もないことをつらつらと話した彼らだったが
気がつくと、それなりに長く立ち話をしてしまっていた
「あ、そろそろ戻らないと」
じゃあな、と踵を返すシーク。
だが
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次の瞬間
アダムが、ゆっくりと崩れ落ちた
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「………アダム？」
振り返る。
見れば、その顔には脂汗が浮かび、いつも以上に肌が青白くなっていた
それに、
服には血が滲んでいる。
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刹那、シークは行動を開始した。
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慣れた手つきで鞄を開けると、幅広の布を取り出してアダムの腹を縛り上げる
「リョーフキー、どっかこいつ寝かせられる場所、あるか？
悪いけど運んでやってくれ。俺だと体格が違いすぎる」
「わかった。近くの来賓室で良いか？」
あとの責任は俺が」
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「いや。
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俺が取ろう。」
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突然背後から降りかかった声に、その場の全員が息を呑む
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「………….師範…？」
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無気力人間A(プロフ) - コメ失礼します！この小説、読んでて面白いし入り込めるのでとても好きです。文と文の間も狭すぎず広すぎずちょうどいいので見やすいです！まだ1しか読んでないので4まで読んだらまたコメさせていただきます！ (2019年11月18日 15時) (
レス) id: 59ffb7dac7 (このIDを非表示/違反報告)
ノズル - コメントありがとうございます！自分も今まで挑戦したことのない文体で、かなり困惑しながら書いている場面も多いので、面白いと思っていただけて幸いです…！ (2018年6月27日 7時) (レス) id: 4c1514854c (このIDを非表示/違反報告)
N;Re(プロフ) - なかなか無い形態で面白いです。更新応援しています。 (2018年6月26日 22時) (レス) id: 84a3c96542 (このIDを非表示/違反報告)
ノズル - コメントしてくれても…いいんですよ（定期） (2018年6月26日 20時) (レス) id: 4c1514854c (このIDを非表示/違反報告)
ノズル - レオンブルク聖帝国を聖王国に改変しました。 (2018年6月17日 12時) (レス) id: 4c1514854c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノズル | 作成日時：2018年4月7日 9時
