. ページ36
【ジェシー】
罪は窃盗とかあんまり重い罪ではないからニュースになることもなかった。
また、子役もやめてから5年以上が経っていたからメディアに追いかけ回されることもなかった。
あ、そうだ。
俺が北斗よりも早く施設に入った理由を説明するんだったよね。
俺の母親は俺が少年院に入ってから、俺を置いてどこかへ逃げたんだ。
まあ、それを聞かされた時はホッとしたけど。
少年院から出てからのことは弁護士などとも相談して、俺は施設に入ることになった。
親戚はもともと仲が悪かったのもあるのと、「犯罪者はいらない」と言われて誰も引き取ってくれなかった。
今、思えば俺が犯罪を犯したのは、どこかできっとお母さんが自分に注目してくれる、見てくれるって思ってたからだと思う。
施設にはいるのは9月くらいには決まってたからから名前だけ施設にあった。
つまり、俺が施設に入ったことになってるのは9月。
実際に入ったのは翌年の2月。
北斗は3月。
まあ、どっちにしろギリギリ俺の方が先だけどね。
230人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Nana 6022 | 作成日時:2019年8月23日 1時