隠しごと。 (ページ27)

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【北斗】

風磨と話したりしてると、もう時間は皆が下校する時間になっていて。

風磨の家のインターホンがなった。

風磨「迎えが来てくれたんじゃないのか？」

なんて、言ってドアの方に向かう。

樹「北斗、やっぱりここに居た。」

そう言って玄関で奥にいる俺を見た。

樹「もう下校時間だからさ、一緒に帰ろう？」

北斗「うん。ありがとう。」

樹「風磨も色々ありがとね。じゃあね。」

風磨「いいよ、全然。また今度、会おうね。」

北斗「うん。じゃあね。」

そう言って風磨の家を後にした。

樹「....京本くんのことなんだけどさ」

北斗「うん。」

歩きだしてすぐにそう切り出した樹。

樹「俺、京本くんのフルネームとか生年月日とか知りたくて先生にお願いして資料見せて貰ったの。」

北斗「うん。それで？」

樹「....何もわからなかった。」

そう言う樹の目は悲しそうだった。