No.52 : 日曜日が来た！ ページ5
*
麗日さんに誘われてすぐ、モモちゃんを誘ったけど自主練がしたいと断られちゃった。
次に誘った切島くんと上鳴くんは喜んでオーケーしてくれた。
人数が合わないことを相談してみたら上鳴くんが「じゃあ耳郎は？」と言ってくれたので耳郎さんを誘ってみることに。
「いいよ。 正直自主練ばっかで行き詰まってたんだよね〜」
割とあっさりオッケーを貰い、メンバーは揃った。
楽しみにしていた日曜日。待ち合わせの場所には既に、麗日さん、緑谷くん、耳郎さんが待っていた。
「ごめんね！ 待った？」
「ううん、時間ぴったりだよ！」
「良かった〜！」
後は上鳴くんと切島くんだけか。
さっき連絡があって、切島くんは電車が酷く遅延してしまっているらしい。
上鳴くんからは全く連絡がなかった。
「切島は仕方ないとして、あのアホどこで何してんだよ」
そのまま集合時間から20分が経過した頃、
「悪い！！ 遅くなっちまって！！」
「本当はもっと早く着くつもりだったんだけどなー」
２人は同時に現れた。
「全く運が悪い」と呟いた切島くんの肩は激しく上下していて、呼吸をうまく整えようと必死な状態だった。
「んで、上鳴は？」
「俺は寝ぼ──」
「よし行くか」
「聞けよ！！」
わざとスルーをする耳郎さんはそのまま歩き出す。上鳴くんはその隣を弁解しながら歩き始めた。
それに続き「レッツゴー！！」と元気よく歩き始める麗日さんに続く緑谷くん。
私も追いかけようと足を一歩動かしたが、切島くんはまだ息が整っていないのか蹲ったままだった。
「切島くん、大丈夫……？」
「ああ、悪ぃ……」
息を整えながら片手を挙げる切島くん。その手は私の頭に置かれ優しく撫でられた。
深呼吸を何回か繰り返し、顔を上げた切島くんはニカッと笑った。
「ありがとな雨霰！」
眩しい笑顔に釣られて私も微笑んで見せた。
「おーお？ お２人さんはいつからそんな関係で？」
するとさっきまで前を歩いていた筈の上鳴くんが現れ、切島くんの肩を組む。
心なしかとてもニヤけていた。
意識した途端、急に恥ずかしくなって、切島くんは私の頭に乗っけた手を引っ込めた。
「はぁっ！？ 違ぇよ上鳴！！ 俺はただ……」
「そ、そうだよ！！ 私は切島くんが大丈夫かなって思って……それで……」
それから暫く、切島くんと目を合わせられなかった。
.
No.53 : カラオケ side D.K.→←No.51 : お誘い
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 152人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ネム(プロフ) - 50話の先制布告が先生布告になってますよ！ 頑張ってください！ (2018年1月26日 3時) (
レス) id: 26189ae388 (このIDを非表示/違反報告)
ぽしゃも。(プロフ) - シナチク@さん» 私の方こそお返事が遅れてしまい、申し訳ありません！ こちらこそ描いて下さって本当にありがとうございました！ 大切にします*(^o^)* (2017年1月8日 9時) (レス) id: 7443ae1f4f (このIDを非表示/違反報告)
シナチク@(プロフ) - 遅くなってすみません！イラスト載せて頂きありがとうございました！m(_ _)mドンっとイラストが目に入って来たのでビックリしました(笑)本当にありがとうございます！！今後とも仲良くしていただけると嬉しいです(´ω｀) (2017年1月5日 22時) (レス) id: 01ec13c248 (このIDを非表示/違反報告)
ぽしゃも。(プロフ) - 物部さん» 初めまして(^^) コメントありがとうございます。 久しぶりにコメントが来たのでとても嬉しいです。 お期待に添えるように精進していきたいと思います！！ (2016年12月29日 1時) (レス) id: 7443ae1f4f (このIDを非表示/違反報告)
物部(プロフ) - 初めまして。面白いです！続き期待しています(^○^) (2016年12月28日 23時) (レス) id: fcc84377d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ししゃも。 | 作成日時：2016年12月8日 22時
