No.72 : チアリーダー ページ25
*
お昼休憩終了。
引き続き実況を務めるマイクさんが体育祭再開を知らせた。
全てを始める前に、予選落ちした人達の為に全員参加の体育祭らしい種目を用意していると朗報する。
しかし、そんなこと正直どうでもいい。
今の“私達”Ａ組女子には。
「どーしたＡ組！！？」
会場に戻るなり注目を浴びていた。
胸元の「UA」２文字。
お腹が丸見えのノースリーブ。
ミニスカート。
極めつけは両手に握られた黄色いポンポン。
俗に言う──“チアリーダー”。
「峰田さん上鳴さん！！ 騙しましたわね！？」
どうして私達がこんなことになったのか。
それは、先程までのお昼休憩時に言った峰田くんと上鳴くんの一言だった。
『午後は女子全員ああやって応援合戦しなきゃいけねえんだって！』
『信じねぇのも勝手だけどよ……相澤先生の言伝だからな』
“相澤先生の言伝”
こんな事言われたらモモちゃんが従わないわけがない。
２人はそれを利用したのだ。
「何故こうも峰田さんの策略にハマってしまうの私……」
「アホだろアイツら……」
「今すぐここから消え去りたい……」
策略にハマってしまった自分に絶望し項垂れてしまったモモちゃん。
ポンポンを地面に叩きつける耳郎さん。
露出の多すぎる格好で人前に出ている羞恥心に耐えられない私。
ツインテールに結んだ自分の髪が揺れた。
できるなら後ろの出入口へと飛び込みたいな。
目の前にご飯があるのに待てを命令されて食べられない犬のように後ろの出入口を見つめていた。
そこにタイミングがいいのか悪いのか、切島くんと瀬呂くんに遭遇した。
「あ、雨霰！？ なんだよその格好！！？」
「なんでチアの格好？」
案の定そこをついてくる。
ジロジロと私を見てくる２人にここまでの事情を話すと、「あぁ……」と納得してくれた。
「……！」
「…………」
切島くんが穴が空いちゃうくらいに私を見てる。
そんなに似合わないのかな。
どちらにしろ恥ずかしくて、ポンポンで顔を覆った。
「切島、雨霰が困ってるからその辺にしとけ」
「お、ああ！ わ、悪ぃっ！！」
ミッドナイトさんに「早く来なさい！」と言われる頃には、もう他の皆が集まっていた。
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ネム(プロフ) - 50話の先制布告が先生布告になってますよ！ 頑張ってください！ (2018年1月26日 3時) (
レス) id: 26189ae388 (このIDを非表示/違反報告)
ぽしゃも。(プロフ) - シナチク@さん» 私の方こそお返事が遅れてしまい、申し訳ありません！ こちらこそ描いて下さって本当にありがとうございました！ 大切にします*(^o^)* (2017年1月8日 9時) (レス) id: 7443ae1f4f (このIDを非表示/違反報告)
シナチク@(プロフ) - 遅くなってすみません！イラスト載せて頂きありがとうございました！m(_ _)mドンっとイラストが目に入って来たのでビックリしました(笑)本当にありがとうございます！！今後とも仲良くしていただけると嬉しいです(´ω｀) (2017年1月5日 22時) (レス) id: 01ec13c248 (このIDを非表示/違反報告)
ぽしゃも。(プロフ) - 物部さん» 初めまして(^^) コメントありがとうございます。 久しぶりにコメントが来たのでとても嬉しいです。 お期待に添えるように精進していきたいと思います！！ (2016年12月29日 1時) (レス) id: 7443ae1f4f (このIDを非表示/違反報告)
物部(プロフ) - 初めまして。面白いです！続き期待しています(^○^) (2016年12月28日 23時) (レス) id: fcc84377d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ししゃも。 | 作成日時：2016年12月8日 22時
