No.70 : 完膚なき ページ23
*
残り時間もあと僅か。
相手からハチマキを奪いトップ圏内に入れた。
このまま逃げ切れれば通過は確実なはずなのに、爆豪くんはまだ納得していない。
「完膚なきまでの１位なんだよ取るのは！！」
吼えながら切島くんの頭をグーの両手で叩く。
音だけ聞くと凄く痛そうなんだけど。
「さっきの俺単騎じゃ踏ん張りが効かねえ……行け！！」
彼は大声を上げると目の前を走る相手を指さす。
そして言った。
「俺らのポイントも取り返して1000万へ行く！！」
目を見開いた。
自信過剰家で、自分勝手で、周りを何とも思っていない、それが爆豪くん。
そんな自尊心の塊な彼が今、遠回しに言ったんだ。
“力を貸せ”
言い方はとても乱暴だし命令口調だけど、でも何故だろう。
不思議と“恐怖”はなくて素直に答えたいって思った。
「しょうゆ顔！ テープ！！」
「瀬呂なっと！！」
瀬呂くんが左腕から相手の騎馬から左にずれた位置にテープを伸ばす。
同時に爆豪くんがテープを出しやすいように右足をあげたことで私に体重が大きくかかったけど、なんとか踏ん張った。
「雨女！ 進行方向全体に大雪！！」
「雨霰晴陽！！！」
本当はもう限界に近いんだけどね。
けど爆豪くんに答えたくて、今出せる大雨を降らせてからその後に大雪を這わせる。
雨水は一瞬で氷に変わり、即席の滑る道を作る。
「んじゃあいくぜー！！」
「いけー！！」
合図と共に両足に思いっきり力をいれた。
そして瀬呂くんの伸ばしたテープがギュルルと一気に巻き上げられる。
爆豪くんの手から爆破が発動。
氷の床を滑り、一瞬で勢いよく目の前の相手に追いついた。
咄嗟に相手は防御するけど既に遅い。
「爆豪！！ 容赦なしーーーー！！！」
相手の首にかかった残り２つのハチマキを奪取した。
宣言通りポイントを取り返したのだ。
「次！！ デクと轟んとこだ！！」
残り時間、あと、20秒。
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ネム(プロフ) - 50話の先制布告が先生布告になってますよ！ 頑張ってください！ (2018年1月26日 3時) (
レス) id: 26189ae388 (このIDを非表示/違反報告)
ぽしゃも。(プロフ) - シナチク@さん» 私の方こそお返事が遅れてしまい、申し訳ありません！ こちらこそ描いて下さって本当にありがとうございました！ 大切にします*(^o^)* (2017年1月8日 9時) (レス) id: 7443ae1f4f (このIDを非表示/違反報告)
シナチク@(プロフ) - 遅くなってすみません！イラスト載せて頂きありがとうございました！m(_ _)mドンっとイラストが目に入って来たのでビックリしました(笑)本当にありがとうございます！！今後とも仲良くしていただけると嬉しいです(´ω｀) (2017年1月5日 22時) (レス) id: 01ec13c248 (このIDを非表示/違反報告)
ぽしゃも。(プロフ) - 物部さん» 初めまして(^^) コメントありがとうございます。 久しぶりにコメントが来たのでとても嬉しいです。 お期待に添えるように精進していきたいと思います！！ (2016年12月29日 1時) (レス) id: 7443ae1f4f (このIDを非表示/違反報告)
物部(プロフ) - 初めまして。面白いです！続き期待しています(^○^) (2016年12月28日 23時) (レス) id: fcc84377d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ししゃも。 | 作成日時：2016年12月8日 22時
