No.65 : 頭痛が痛い ページ18
*
轟くんの気持ちに答えたくて返事を返そうとしたのに、私の言葉を遮りどこからか爆豪くんが割り込んできた。
そして私の腕を掴み、
「こいつは俺が貰ってく」
と言ってかなり強引に決められてしまった。
本当に突然過ぎて頭の中がパニックだ。
あのクールな轟くんさえも目をまん丸とさせている。
「オラ！ てめェも分かったらとっとと来やがれ雨女！！」
「えっ！？ ちょっと……！！」
握った腕を離さない爆豪くんは強引に私の腕を引っ張った。
──まってまってまって！！
どういう事なの！？
爆豪くんが現れて、そして私の腕を引っ張っていて……。
こんな日本語無いのは分かってる。
けど敢えて言わせて欲しい。
──どうしよう、頭痛が痛い
私の腕を握る手に力が入った。
「い、痛い痛い！ 痛いよ爆豪くん！！」
「うっせー！！ いいから付いて来い！！！」
逃げたくても逃げられないです！
と言ったら何をされるか分からないから敢えて言わない。
「おわっ！」
「あぶねえ！！」
爆豪くんに引っ張られて、やがて最後は乱暴に投げられた。
転びそうになったところを誰かに支えられ地面と衝突することは免れる。
「あ、雨霰！？」
「切島くん！！？」
私を支えてくれたのは切島くんだった。
切島くんは私を見るなり酷く驚いた表情をする。
「おい爆豪！？ まじで雨霰連れてきたのかよ！？」
「んだよ文句あんのか！！？」
逆ギレを起こした爆豪くんに「普通に考えて誘拐だろ……」と隣にいた瀬呂くんは頬をポリポリ掻いた。
爆豪くんと切島くんと瀬呂くんって珍しい組み合わせだ。
と思ってたら切島くんが私に頭を下げ、簡潔に説明してくれた。
「本当は上鳴を入れようとしてたんだけど、爆豪が“あんなアホ面いらねー！！”って突っ走っちまってさ……」
ア、アホ面。
「それでアイツ、なんでか雨霰を入れるって聞かなくてさ」
…………へ？
「理由はよくわかんねーけど、すんげー息巻いてる感じだったわ」
「そ、それ……ほんと？」
あの爆豪くんが、私をそこまでして？
え、どうして？？
接点なんて一切無いのに。
──それこそ爆豪くんから見たら私は石ころなのに
不意に見つめた先にいた爆豪くんと目が合った。
しかし彼はすぐに目をそらし、特に何も話すことは無かった。
こうして、あっという間に15分が経ったのである。
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ネム(プロフ) - 50話の先制布告が先生布告になってますよ！ 頑張ってください！ (2018年1月26日 3時) (
レス) id: 26189ae388 (このIDを非表示/違反報告)
ぽしゃも。(プロフ) - シナチク@さん» 私の方こそお返事が遅れてしまい、申し訳ありません！ こちらこそ描いて下さって本当にありがとうございました！ 大切にします*(^o^)* (2017年1月8日 9時) (レス) id: 7443ae1f4f (このIDを非表示/違反報告)
シナチク@(プロフ) - 遅くなってすみません！イラスト載せて頂きありがとうございました！m(_ _)mドンっとイラストが目に入って来たのでビックリしました(笑)本当にありがとうございます！！今後とも仲良くしていただけると嬉しいです(´ω｀) (2017年1月5日 22時) (レス) id: 01ec13c248 (このIDを非表示/違反報告)
ぽしゃも。(プロフ) - 物部さん» 初めまして(^^) コメントありがとうございます。 久しぶりにコメントが来たのでとても嬉しいです。 お期待に添えるように精進していきたいと思います！！ (2016年12月29日 1時) (レス) id: 7443ae1f4f (このIDを非表示/違反報告)
物部(プロフ) - 初めまして。面白いです！続き期待しています(^○^) (2016年12月28日 23時) (レス) id: fcc84377d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ししゃも。 | 作成日時：2016年12月8日 22時
