No.61 : 第１種目 side S.A. ページ14
*
障害物競走。
またの名を、計11クラスでの総当りレース。
このスタジアム外周約４kmを走る、聞くだけならシンプルなルール。
コースさえ守れば何をしたって構わない雄英の自由さは売り文句。
「スタート」の合図がかかれば参加者がダーッと押し寄せた。
轟が氷で大半の参加者を凍らせ独走。
「さーて実況してくぜ！ 解説アーユーレディ！？ ミイラマン！！」
「無理矢理呼んだんだろうが」
めんどくせぇ。
第１関門・ロボインフェルノ。
入試ん時の０ポイントギミックが参加者の行く手を阻む。
だが、“倒す物”として見れば鈍臭い鉄の塊。
倒す者もいれば避ける者もいる。
爆豪が“避ける”選択をしたのは正直意外だった。
第２関門・ザ・フォール。
ここでも轟が独走。
能力的に蛙吹、飯田、後は爆豪も有利か。
緑谷は個性を使わず、何とか食らいついてる感じか。
するとマイクが俺に言った。
「一足先行く連中Ａ組がおおいなやっぱ！！」
確かに他の科やＢ組も決して悪くはねぇ。
ただ……
「立ち止まる時間が短い」
上の世界を肌で感じた者。
恐怖を植えつけられた者。
対処し凌いだ者。
「各々が経験し、迷いを打ち消している」
その中でも特に成長してる奴がいる。
「なんと１-Ａ雨霰！！ 自身の身体能力を活かして爆豪と並んだぞー！！？ このレース、本当にどうなるか分からない！！！」
「…………」
──雨霰晴陽
足場が悪いロボットの上を平然と歩き。
サーカスの道化の如く綱を渡る。
──アイツ……
まず俺は驚いた。
一番最初にやった体力テスト、結果は別に悪くなかった。
関わらず自分を過小評価しすぎるあまり、いざと言う時の行動力に欠けるしピンチに弱い。
ここに来て才能を開花させやがった。
もちろん雨霰だけじゃない、全員“個性”の使い方が最初ん時より様になってる。
まだ無駄は多いけどな。
「オイオイどうしたミイラマン？ 可愛い教え子の成長がそんなに嬉しいかい？？」
「……ん」
マイクが言われて気がついた。
俺はいつの間にか笑っていたらしく、口角が上がっていた。
だが、嬉しいのは確かだった。
生徒の成長をこうやって喜ぶのはいつぶりだろう。
……が。
「地雷ごときで喚き散らして逆走してんじゃねぇ！！」
「イレイザーほんとにどうしたの！？ 髪の毛逆立っちゃってるよ！？ ドォントビーエキサーイト！！！」
やっぱりまだまだ未熟だな。
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ネム(プロフ) - 50話の先制布告が先生布告になってますよ！ 頑張ってください！ (2018年1月26日 3時) (
レス) id: 26189ae388 (このIDを非表示/違反報告)
ぽしゃも。(プロフ) - シナチク@さん» 私の方こそお返事が遅れてしまい、申し訳ありません！ こちらこそ描いて下さって本当にありがとうございました！ 大切にします*(^o^)* (2017年1月8日 9時) (レス) id: 7443ae1f4f (このIDを非表示/違反報告)
シナチク@(プロフ) - 遅くなってすみません！イラスト載せて頂きありがとうございました！m(_ _)mドンっとイラストが目に入って来たのでビックリしました(笑)本当にありがとうございます！！今後とも仲良くしていただけると嬉しいです(´ω｀) (2017年1月5日 22時) (レス) id: 01ec13c248 (このIDを非表示/違反報告)
ぽしゃも。(プロフ) - 物部さん» 初めまして(^^) コメントありがとうございます。 久しぶりにコメントが来たのでとても嬉しいです。 お期待に添えるように精進していきたいと思います！！ (2016年12月29日 1時) (レス) id: 7443ae1f4f (このIDを非表示/違反報告)
物部(プロフ) - 初めまして。面白いです！続き期待しています(^○^) (2016年12月28日 23時) (レス) id: fcc84377d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ししゃも。 | 作成日時：2016年12月8日 22時
