No.60 : 選手宣誓 ページ13
*
「雄英体育祭！！ ヒーローの卵たちが我こそはとシノギを削る年に１度の大バトル！！」
司会のプレゼントマイクさんのよく響く声が会場の熱を掻き立てる。
「どうせてめーらアレだろこいつらだろ！！？ 敵の襲撃を受けたにも拘らず、鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星──」
「ヒーロー科１年Ａ組だろおお！！？」
期待を煽る声と共に入場した。
客席は数え切れない程のプローヒーローさんと観客で埋まっていた。
「す、すごぃ……！！」
けれど今見えているのが全てじゃない。
この様子は生中継されている訳だからここにいない何百何千の注目を浴びている。
考えただけで心臓が口から飛び出しそう。
「晴陽落ち着いて。 手と足が一緒に出てますわ」
「うわっ、ガッチガチ」
モモちゃんと耳郎さんに背中を押してもらい列につく。
今年の１年主審はミッドナイトさん。
校長先生は例年３年ステージだ。
「選手宣誓！！」
ピシャンと愛用のムチを鳴らす。
選手宣誓の代表として名前を呼ばれたのは爆豪くんだった。
そっか、確かヒーロー科入試１位通過だったもんね。
「もし選手代表が推薦枠の中だったらモモちゃんだったかもしれないね」
「本当にそうならよろしかったのに」
と腕を組み息をつくモモちゃんはなんだか悔しがっているように見えた。
これ、言っちゃダメだったかな。
爆豪くんは壇上に出る。
どうしよう。
なんか嫌な予感が……というか嫌な予感しかしない。
Ａ組全員が爆豪くんを心配そうに見つめた。
「せんせー──」
しかし、その心配は見事に的中する。
「俺が１位になる」
──絶対やると思った！！
お陰で周りからはブーイングの嵐。
しかし本人は「せめて跳ねのいい踏み台になってくれ」と親指で首をはらって相変わらずだ。
どこまで敵を作れば気が済むのさあの人は。
「これ以上私達を巻き込まないで欲しいよ……」
「晴陽、諦めましょ」
「ううう…………」
もう……爆豪くんが苦手を通り越して恐いです。
「さーてそれじゃあ第１種目行きましょう」
「雄英って何でもさっそくだね」
そんな気持ちとは裏腹に、ミッドナイトさんは第１種目を発表。
大きなモニターがドゥルルルと音を立ててルーレットのように回り出す。
「さて運命の第１種目！！ 今年は────コレ！！！」
“障害物競走”
.
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ネム(プロフ) - 50話の先制布告が先生布告になってますよ！ 頑張ってください！ (2018年1月26日 3時) (
レス) id: 26189ae388 (このIDを非表示/違反報告)
ぽしゃも。(プロフ) - シナチク@さん» 私の方こそお返事が遅れてしまい、申し訳ありません！ こちらこそ描いて下さって本当にありがとうございました！ 大切にします*(^o^)* (2017年1月8日 9時) (レス) id: 7443ae1f4f (このIDを非表示/違反報告)
シナチク@(プロフ) - 遅くなってすみません！イラスト載せて頂きありがとうございました！m(_ _)mドンっとイラストが目に入って来たのでビックリしました(笑)本当にありがとうございます！！今後とも仲良くしていただけると嬉しいです(´ω｀) (2017年1月5日 22時) (レス) id: 01ec13c248 (このIDを非表示/違反報告)
ぽしゃも。(プロフ) - 物部さん» 初めまして(^^) コメントありがとうございます。 久しぶりにコメントが来たのでとても嬉しいです。 お期待に添えるように精進していきたいと思います！！ (2016年12月29日 1時) (レス) id: 7443ae1f4f (このIDを非表示/違反報告)
物部(プロフ) - 初めまして。面白いです！続き期待しています(^○^) (2016年12月28日 23時) (レス) id: fcc84377d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ししゃも。 | 作成日時：2016年12月8日 22時
