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伊野尾「早く!!
鍵なら開いてる!!」
伊野尾が珍しく大声を出して俺たちを呼んだ
有岡「�陲舛磴鵑剖気┐凸磴辰燭鵑世茵△海龍疇察�
光くんも見逃すし…案外ここの看守、いいヤツらばっかりだったのかな？」
知念「早く行くよ、じゃないと照史が!!」
知念の言葉で状況がわかったのか、伊野尾は扉を体全部使って開けた
俺たちは扉を押さえる
高木「藤井、先に行け!!」
藤井「え…」
重岡「妹ら心配なんやろ!!」
藤井は頷き、先に扉の向こう側へと向かった
有岡「俺らも」
有岡の言葉に続いていく
これで外に…
そう思ったら胸の辺りに一瞬、痛みが走った
何事かも思って立ち止まって見ると赤いシミがじわじわと広がっていた
そして帯びていく熱
撃たれた
それがわかった時、体全体から力が抜けて倒れた
伊野尾「高木!!」
伊野尾の言葉に全員が振り返り、俺に駆け寄る
挙句の果てに藤井まで
高木「行けよ…流星!!」
俺は名前で叫んだ
どうしてか…分からない
けど、藤井はこっちまで来ていた足を止めて外へ向かって行った
知念「止血しないと…」
山田「…手遅れ、だ。
心臓を、撃ち抜かれてる」
山田は冷静に診断してくれた
重岡「…淳太ぁ!!」
重岡の叫び声で撃ったのは中間ということもわかった
…けど、もうどうでもいい
高木「…早く、出てけよ。
今なら、出れるよ」
小瀧「提案した張本人置いてけるか!!」
視界が滲み始める
俺は冤罪でここに来た
辛い思いもたくさんした
けれどもそれ以上に最高の仲間に出会うことが出来た
左側が徐々に明るくなってきた
朝が…来たのだ
高木「朝…だ。
綺麗な…朝日…」
俺はそっと…目を閉じた
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作者名：慧jump
| 作者ホームページ：http://wakabassl
作成日時：2024年3月20日 8時
