We are You【短編集】 (ページ28)

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有岡の言葉に押されて懲罰房へ走る

　
神山「…ぁぁぁ!!」

防音機能がしっかりしてるはずなのに…神山の苦しい声が聞こえてきた

俺は扉を開けて飛び込もうと思ったが、やり返したいなとも思った

だから…何度も扉を叩いた

大変ですっていうのを伝えるために

扉が開かれた瞬間、俺は思いっきり顔を殴った

高木「今まで見て見ぬふりされてたお返しじゃ…。

神山、大丈夫か!?」

懲罰房は悲惨だった

電気を当てられていたのか…服の所々は焦げ、神山の肌も黒い

神山「なん、で」

高木「なんでって…ここから出るためだよ!!

お前置いてけなんて言ったら重岡がバラすって脅してきた…のは建前で。

俺たちのこと、庇ってくれたんだよね、ありがとう」

拘束器具を外し、神山の腕を回そうとした時

高木「あぐっ!!」

警棒で殴られた

復活早い…なんて見たら

高木「中間…」

中間が鼻を押さえて警棒を構えていた

純粋な勝負じゃ負ける…というか、なんでいるんだよ!!

高木「…あーもう!!

難しく考える必要なし!!

俺たちは今日、ここから出るんだよ!!」

中間はもう一度殴ろうと地面を蹴る

俺はポケットからペンを取り出してその先を中間に向けた

中間の足は止まり、顔がどんどん青白くなる

高木「先端恐怖症…教えてくれた優しい人がいるんでね。

行くぞ!!」