We are You【短編集】 (ページ27)

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八月八日ページ27

八乙女「消灯〜」

　

八乙女の声が遠くなっていく

俺たちは布団に潜って明日を迎える…なんてことはしない

今日、この時間は中間も桐山も休憩中だ

この機会しか…脱獄のチャンスはない

伊野尾「さてと…」

高木「派手に行きますか」

俺たちはまず、鉄格子を壊す

担当は各部屋によって異なるけど…この部屋は俺だ

弱い部分はわかってる

何度か揺らし、蹴ると簡単に壊れた

高木「行くぞお前ら!!」

八乙女「おい、何してる!!」

これも想定済み

大きな音を立てたら来るなんて当たり前だろ

有岡「見てわかんないの、脱獄!!

俺たちはここを出ていくの!!」

八乙女「馬鹿野郎…脱獄だ!!

囚人が逃げたぞ!!」

八乙女は笛を鳴らして大声を出した

刑務所内、電気が着く

小瀧「知念くん、こっちや!!」

知念「ありがとう、十分稼いでね」

小瀧と知念はセキュリティルームへ向かう

理由は一つ、俺たちが出る時のセキュリティを全て落とすため

重岡「おい、神山は」

山田「わかってるよ」

高木「俺が行く」

懲罰房の場所も頭に入れた

一歩踏み出そうとした時、足元に何か当たる音がした

桐山「夜中に騒ぐなんて…いい度胸やな。

あと五分遅かったら俺はおらんところやったわ」

桐山が…銃口を向けていたのだ

藤井「なんで拳銃持ってんねん…!!」

有岡「行け、神ちゃん救ってこい!!」