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薮「高木」
 


夕食の時間、薮が呼び出す



高木「…なんすか」



薮「いや、変なこと考えてないよなって思ってさ」



変なこと…ね



高木「考えていませんよ。



刑期伸びたな〜くらいしか」



ま、事実だし?



高木「それでは、夕食の時間少なくなるんで」



俺は戻ろうとする



薮「…淳太は昔、声帯を傷つけられた」



その時、ボソッと話し始めた



高木「え…?」



薮「そのせいで声を出そうにも出せない。



だから気持ちを読み取れる照史が隣にいる。



まぁ、看守長の仕事がある時は一人でいるけどさ」



高木「どうして…急に?」



薮「独り言。



聞き流してていいよ」



…嘘だ



薮は気づいてる、俺たちが脱獄しようとしていることに



気づいた上で…アドバイスをくれているのだ



薮「淳太はそのせいで先端恐怖症でもある。



ペン先でも向けたら一発だろうな」



高木「…大きな、独り言」

*→←8月7日



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作者名:慧jump | 作者ホームページ:http://wakabassl  
作成日時:2024年3月20日 8時

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