We are You【短編集】 (ページ21)

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藤井「…え？」

　

その悲劇は突然やってきた

桐山「…もう一度言ってやるわ、妹たちが強盗にあったらしい。

上の方は意識あるけど下の方は生死を彷徨ってるらしいで？」

ニヤニヤと笑いながら…藤井の妹たちの話をする桐山

藤井「そんな…なんで強盗なんかに」

桐山「ま、それだけや」

藤井「待って…会うことは…出来んの？」

藤井は震える手で桐山に手を伸ばす

桐山はそんな藤井を冷たく睨み

桐山「そんなこと出来るわけないやろ、ゴミが。

お前は犯罪を犯したクズやってことを…忘れんなよ!!」

と言って警棒で叩きつけた

藤井は何も言わずに地面に倒れ伏した

高木「藤井…」

藤井「なんで…辛い思いせんようにしてたんに。

なんで俺たちがこんな不幸な目に合わなアカンねん!!」

悔しそうに涙を流して地面を叩く

藤井「…出る、ここから。

生きてること確認せな…俺はこれ以上頑張れん」

ゆっくりと起き上がり、涙を乱暴に拭いて前を向く

…藤井は、強いな

藤井「教えてくれ、何をしたらいい？」

高木「…藤井、今までどんなの集めてた？」