We are You【短編集】

＊ ページ14

中島「脱獄…ここから…」
　


中島は拳を強く握りしめる



高木「…山田は？」



知念「布団の中。



昨日の懲罰房行きが余程効いてる」



…確かに、布団にくるまっているようでカタカタと震えている



知念「脱獄してどうするの？



僕たちは犯罪者、誰も耳を傾けてくれないと思うけど」



高木「何もここのことを話すつもりは無いよ。



けどさ…もし、囚人が抜け出したってなったら？



ニュースになってこの中の出来事も明るみになる。



俺たちが言葉にしなくてもいいんだよ」



二人とも考えてくれている



知念「…そうだね、一瞬でも電波に繋がればいい。



そしたら僕のターンだ」



中島「今までの鬱憤貼らせるんでしょ？



俺も賛成」



山田は…まだパニックなのか反応がない



知念「涼介には僕から話しとくよ。



…で、西棟も誘うの？」



高木「ほっとけない、同じ人間として」



中島「でも、素直に話聞いてくれるかな…」



神山「なになに、面白い話？」



そこに赤色の服が入ってくる



高木「神山…」



神山「どうも、神山でっす!!



皆で内緒話なんてズルイやん。



俺も混ぜて？」

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