厄災は今日も【三途春千夜】

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「おいA！
　何やってんだよ！」



どうしたらいいか考えあぐねていると、集団の中から駆けてくる人影と聞き慣れた声。



『……春』


「お前、怪我でもしたらどうすんだよ…！
　無事でよかった…」



そこで私の体力はついに限界を迎えたらしい。

気付けば意識は途切れていた。







『……ん』


目が覚めると見覚えのある天井が目に入ってくる。

次いでよく見慣れた顔。


「A
　よかった…」


心底ほっとした表情で私を見つめる春。



『心配かけてごめんね』


「いや、俺が目離したのが悪い
　本当になにもされてないんだな？」


『うん』



何度も念を押されるがこればかりは私が悪いので何も言えない。




「もう絶対抗争には連れてかねぇからな」


『……はい
　ところで残りの3人はどうしたの？』


「全員髪全部抜いて置いてきた」


『一番恥ずいやつ』

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