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そして明くる朝。
軽く頭痛を覚え、二日酔いだと感じた。
ベッドサイドに置きっぱなしのペットボトルの水を１口飲みこみ、身体に染み渡るのを感じる。
そしてスマホをチェック。
JN「OK。まだ時間あるな。」
…あれ、声に違和感を感じる。
気持ち低い？
釈然としないままバスルームへ向かった。
洗面台から勢いよく水を出し顔を洗う。
手で水気を取り、鏡の僕に向かっていつもの呪文を唱える。
JN「ヤーキムソクジン！今日もイケメンすぎてまるで王子様のよう…………だっ。」
鏡の中に“僕”がいる。
…やった、
…成功だ。
歓喜のあまり自分から目を逸らすことが出来ない。
鏡の中の僕が嬉しさと安堵が入り混じった曖昧な表情を浮かべている。
JN「…ヤー、キムソクジン。どこ行ってたんだよ？」
そう話しかけるとビー玉のようにキラキラと光る瞳から涙が溢れ出た。
なのに、こんなに感動的なシーンなのに、急にトイレに行きたくなった。
飲んだ翌朝だしね、この行為は大切だよ。
JN「…キムソクジン、行こっか。」
女性になってしまった時は恐怖でリビングにある個室のトイレまで移動したが、今は男性に戻っているはずだ、恐怖などない。
そのままバスルーム内のトイレに向かい、パジャマの下に手を掛けながら、トイレに座る。
そして僕はやっと見つけたんだ。
JN「おかえり…キムソクジンのキムソクジン…泣。」
この日、僕は生まれて初めて号泣しながらお花を摘むことになった。
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作者名：NOVI | 作成日時：2021年6月16日 13時
