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Escape Game ページ37

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JN「芳醇な香りってどんな感じなんだろう…ワイン?あ!日本の酒?!」

『ジュン君違う!違うんだってば!!』


私の発した言葉を間に受けたようなジュン君の言動に戸惑いは隠せないし、抵抗したくても何故か身体に全然力が入らない

そんな私をジュン君は両手首を掴んだままソファに押し倒し、首筋に顔をうずめる


JN「…お酒って言うより、なんだろう…嗅いだことある…ん、香水だ!」

『香水なんかっ…つけてないよっ…ジュン君っ…それやめてっ…くすぐったいっ!』


首だけでなく耳元や髪まで鼻を押し当ててクンクンと嗅ぐ仕草が我慢できないほどくすぐったいのに、私の身体が動けないくらいの体重を上からかけてくるからどこにも逃げる事ができない


JN「そうなの?ごめんね?でも僕あんまり香水つけないんだよね。Aからチョコレートじゃないこの香水が香ってくるのなんか嫌だから、」


ジュン君は私の顔の上に自分の顔を移動させながらそんな事を言うとニコッと笑う


JN「まずは舐めてあげるね♪」

『何言ってっ…ひゃっ!んぁっ!////』


ザラッと湿った感触が首筋に走った。ジュン君はまるで猫が毛繕いするかのように、さっき嗅いだ場所を丁寧に舐め上げていく


『ジュン君っ…だっ…だめっ…くすぐっ…たっ…いっ…////』

JN「え〜これもダメなの〜?しょうがないな〜!」


そう言いながら舐めるのをやめてくれるのに身体の拘束は解いてくれないジュン君の行動は、強引なのかそうじゃないのか全く掴めないけど、この状況は抜け出さないと私が危なすぎる…


『ジュン君謎解きは?!するんでしょ?!』

JN「謎解き?…ああっ!そうだった!!」

『ハニからヒントもらえるように私頑張るから!』


ジュン君に本来の目的を思い出してもらうために目で『お願いどいて!!』と念を送る


JN「じゃあ…このまま、僕に向かってもう1回言って?」


ジュン君に言うの…?
ハニに伝わらないと意味無いんじゃ…?

そんな事も脳裏をよぎったけど、私の一刻を争う事態だっただけに早計な判断をしてしまった


『…私…チョコレートなんだって…あ、甘い匂いに…誘われ…て……』


…あっ、


JN「……チョコレートって言うよりコーヒーかな?

苦いのに甘い香りがして、ハマったら抜け出せなくなる



Aみたい笑」


…ここに来る前までコーヒー飲んでいたからかも…


そんな事を言う余裕もないほど荒々しいだなんて、私、想像もしなかったよ…?


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作者名:NOVI | 作成日時:2022年9月25日 23時

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