育成ゲーム レンタル彼女２【SVT】

YOU SIDE ページ8

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『もうヘトヘト…動けない…』


あれから連続でアトラクションを乗りまくり、今は水の上をゆったりと動く乗り物に揺られている


「え〜もう？笑、A俺とほとんど変わらないでしょ？笑」


私のほうが年上だけど！そもそも普段からダンスしてる人と体力同じワケないんだよ！


『というかもう時間過ぎてるよね？帰らない？』


まだこれから電車を乗り継いで帰らないといけないし、体力は少しでもキープしておきたい


「なんで？パレード見てくんでしょ？」


ホシは「それまで何しようかな〜♪、お店入ってガッツリ食べようかな〜♪」と可愛いハムチ顔で浮かれている


刺激のない乗り物のせいなのか、体力の限界のせいなのか、
“ホシとこのままここにいるのは違うんじゃないのか？”
という思考が突然生まれ、さっきまで高ぶっていた気持ちが沈んできていた


『私やっぱり帰ろうかな笑、これ降りたらバイバイしよ？』


「なんで？！なんでそうなるの？！」


それに…最後くらい綺麗にバイバイしたいっていう気持ちもあるし？


『私体力なさすぎだよね笑』


「Aが帰るなら俺も帰る！」


『ううん、いいの。最後までいい思い出でいさせて？』


もう無理に付き合わなくていいんだよ？


「なんで急に突き放すような事言うんだよ…

そうだ…延長！パレードまで延長する！そうしてくれたら俺の１カラット今ここで渡す！」


ホシはポケットからキラキラと輝く宝石を取り出すと、そのまま私の手のひらに握らせてきた


『延長って…もう私なにも出来ないよ？』


「彼女だからって無理に何かしようとしなくていいんだよ。Aは自然体であればいいんだよ。」


ホシはそう言いながら私をそっと抱きしめてきた


「俺は、いや、俺達は着飾ってキラキラしてて元気いっぱいのAが好き。だけど、自分の気持ちにも俺達の気持ちにも正面からぶつかってるAも好きなんだよ？」


『…スニョン』


「泣いちゃダメ、いい思い出にするんでしょ？」


『うん…ありがと…』


.


『スニョン』


「ん？」


パレードも見終えて、すっかり暗くなった帰り道を仲良く手を繋いで歩いていた


『このゲームってこれでTHE ENDなんだよね？』


「あ〜そこ？そう思う？」


『えっ？違うの？』


「…今日はスポしないって決めてるから内緒！」


内緒って…はっ？これで終わりじゃないの？？


『スニョンア〜♡』


「あっ！１０時１０分！！」


もう！怒


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