九話 ページ10
学園長の言う通り、掃除や整理をすれば暮らせるようなので1番使うであろう談話室と部屋を掃除することに決めた
とりあえず受け取ったはたきで椅子を使いながらホコリや蜘蛛の巣を取っていった
しばらくその作業をしていると聞き覚えのある声が聞こえてきた
驚き声のする方を見るとさっき追い出されたグリムがいた
「ぎゃっはっは、コウモリが水鉄砲くらったような間抜けな顔してるんだゾ！」
『そこは鳩に豆鉄砲じゃないんだね、さっき追い出されたじゃ無かったの？』
「オレ様の手にかかればもう一度忍び込むなんてチョロいチョロい」
ふふんと自慢げに言ってくるグリムにさっきの騒動を思い出してイラッとし大声をだそうとすると急いで私の口を塞いできた
肉球やわらかい…ほわほわぁ
「ちょっとはオレ様の話を聞くとかできないのか！？人間とは思えないやつだな！？？」
話くらい聞いてくれても！と涙目になりながら肉球を押し付けてきたくそ、この猫私がこれに弱いと分かっているなやっぱり猫は天使だうん異論は認めないさっきはイラついてごめんよグリム
目の前で泣きそうなグリムを落ち着かせて膝の上に乗っけて話を聞く
小さく短い手足を大きく動かしながらこの学校に来た経路を話しているグリムを見ていると実家の猫を思い出してきた…かわいい頭撫でてたい…
そっと手を頭に置いたら意外と暴れなかったし気持ちよさそうに撫でられてた
しばらく堪能して掃除をしようと手を退かした瞬間水がグリムの頭に落ち大きな声をあげた
やっぱり猫なんだな、これ以上濡れさせるのは可哀想だと思い自分が着てたマントとその辺に落ちてた棒で簡単なテントを作りそこにグリムを入れた
「んあ？どこ行くんだゾ？」
『バケツ取りに行こうと思って、冷たいの嫌でしょ？』
「こんな雨漏り魔法でパパッと直しちまえば…ってお前魔法使えねぇのか！ププー、使えねぇやつだゾ！」
さっきまで可愛かったんだけどなぁ、おかしいなぁ、と思いながら1人より2人の方が早く終わると思って手伝って欲しいと頼んだ
『グリムが魔法で手伝ってくれたらすぐ終わるんだけどなぁ、手伝ってくれない？』
「やーなこった！オレ様は雨宿りしてるだけの他モンスター、ツナ缶も無しに手伝いなんかしないんだゾ！」
他人のモンスター版は他モンスターなんですね
『はいはい、じゃあバケツ探してくるね』
偉そうにしてるグリムを置いて私は廊下に出た
廊下は談話室と違い電気が通ってないようだ
『ほんと、最悪』
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五右衛門 - 名無しさん» 今初めて気づきました！丁寧に教えてくださりありがとうございます！ (2020年4月24日 22時) (
レス) id: 92f5e61576 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 三十三話の学園長学園いきなり変な声でのところ誤字ってますよ。正しくは学園長がいきなり変な声でが正しいですよ! (2020年4月24日 19時) (レス) id: 7e13e83a6c (このIDを非表示/違反報告)
五右衛門 - 闍弥嵩 李さん» ほんとですか！よかったです！！そこの部分は特に力を入れて書いたところですw (2020年4月10日 21時) (レス) id: 92f5e61576 (このIDを非表示/違反報告)
五右衛門 - 闍弥嵩 李さん» ほんとですか！よかったです！！そこの部分は特に力を入れて書いたところですw (2020年4月10日 21時) (レス) id: 92f5e61576 (このIDを非表示/違反報告)
闍弥嵩 李(プロフ) - はじめまして、とても面白いです！ スカートトークの時のデュースくん、可愛いですねw (2020年4月7日 14時) (レス) id: ee787e14c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：五右衛門 | 作成日時：2020年3月20日 12時
