【募集企画】最期に我は霧と消ゆ-Second

ルンペン【必読】 ページ6

＜概要＞
　約30年前から突如としてネオ・シブヤに湧いてきた、実体の無い霊的存在。地方では「鬼」や「妖」等とも呼ばれ、いわゆる悪霊のようなものである。ただ一つ、悪霊やただの幽霊とは異なる点がある。
　それは「素顔を晒している者や本名を明かしている者に取り憑く」という点である。彼らの登場によって人々は日常的にマスクを付けて生活しなければならなくなり、本名を隠してコードネーム等で呼び合わなければならなくなった。


＜外見＞
　基本的には黒いもやのような姿をしていて不定形。本来は人間に取り憑くことでその驚くべき力を発揮するが、それと同時に人間の生命力を吸収して自分自身の力をも増幅させている。力が高まったルンペンはもやのような姿から徐々に形をもっていき、異形の姿へと変わっていく。そして知能を持ち、人語を介すようになり、一部には人間と変わらない外見へ変化するものもいるようだ。
　もやの状態だと一般人でも何とか対処出来るが、上記のように成長してしまうと討伐課にしか扱えなくなってしまう。
　また黒いもやのため、周りが暗いと見にくくなってしまう。そのため暗い路地裏で何もいないと判断し、覆面を取ったり名前を明かしたりしてルンペンに取り憑かれてしまう人間が多数いる。故にシブヤはネオンや電光掲示板などでギラギラと発光するようになり、眠らない街と呼ばれるようになってしまった。


＜分布と現状＞
　主にネオ・シブヤで発生しており、郊外で発見されるルンペンはネオ・シブヤから流れてきたもの。ルンペン同士で勢力争いもしているらしく、生まれたばかりのルンペンがちょこちょこ郊外へ流れていくらしい。
　成長したルンペンの相手だけでも精一杯な様子の討伐課を見た地元の人間が、ところどころで自警団を結成している。この自警団のお陰で、もや状態のルンペンが郊外で実体化するのを防げているようだ。


＜取り憑ける年齢と人々の生活＞
　人間の生命力を吸収して力を強めるため、15歳以下の子供に取り憑くことはない。そのため、中学生までは顔と本名を隠して生活することはない。逆に、高校生になると全員好みの覆面をつけ始める。


＜ルンペンの生死と強化＞
　ルンペンは取り憑いている人間が死亡した場合、別に人間に乗り換えることで自分の力を増幅し続けていく。逆に取り憑いていなければ力が強まることはなく、シブヤの街にはモヤ状態のままや、ある程度成長したままのルンペンが多く存在している。

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