後日談3 ページ31
今日も今日とていい天気である
公園のベンチに座りながら、ぼんやりと空を見上げる
これが最近の日課となっていた
零さんが仕事でいない時であり、かつ家事なども全て終えて暇な時はこうしているのだ
最近はどうにも忙しいようで本当に毎日のように空を見上げている
時々近くで同じように野良猫がひなたぼっこをしているのでその子に煮干をやったりしている
…今日は見掛けないな、あの三毛猫
少し残念だと呟き空を見上げ目を瞑った時
近くでにゃあと声がした
いつもいる三毛猫のあのドスの掛かった声とは違う声だった
何だと思い目を向けると少し薄汚れたペルシャ猫がちょこんと座っていた
その猫には見覚えがあった
「…れい?」
「にゃあ」
恐る恐る名前を呼ぶと返事をし、私の膝に飛び乗った
「
うわああああ!!!!れいいいい!?!?!?なんで、ここに!?!おっおっ〜!?!?」
ついテンションが上がりわしゃわしゃと撫でるとがぶりと噛まれた、甘噛みではあるが
「今うるせえなこいつって思っただろれい…いや、だって、テンション上がるやん…?」
猫に弁解するざまは傍から見れば変人だが周りに人がいないので気にしない
「…っていうか何でこんな汚れて」
「れーいー?どこいったー?」
私の声を遮るように近くの方で叫ばれたその声にはまたまた聞き覚えがあった
「…姉貴?」
ぼそりと後ろから呟かれた声に私の気分は最高潮になった
わあ!再会が早いしなんか一気に来たな!
首を回し後ろに振り返る
「ユウくンンゴムッ」
聞こえた声の主を呼ぼうと口を開いた途端何かに抱き着かれた
顔面に抱きつくのはやめていただきたい
それにしてもこの子いい匂いするな〜〜〜〜
…むむ、この匂いは
「ゼットくん?」
「姉貴いいいい今までどこにいいいい」
_人人人人人人人人_
> 大号泣しとる <
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
ていうか匂いで当てるって…マジで変態くさくなってきたな…元からか、ハハハ
やめろ、とお馴染みの声がしてゼットくんが離れた
ゼットくんの服の襟を掴み私にムッとした顔を向けたのはもちろん言うまでもなく
「ユウくん〜!!」
そう叫ぶとユウくんはムッとした顔をゆるりと崩し涙をぼろぼろと流し始めた
ゼットくんも声を上げて泣いたままである
ショタめっちゃ泣かせてしまった!!しかもユウくんまで大号泣だ!!!!つられて私の目からも大洪水だ!!!!
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真白 - 7509ってなんでしょう.....? 分かる人教えて欲しい〜す! (2022年10月15日 4時) (レス) @page35 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 凄く面白かったです! 最後らへんは怒涛すぎる展開で文字を読むスピードも速くなってしまいました。夢主ちゃんが幸せになったみたいで良かった! 素敵な作品をありがとうございました! (2022年8月28日 14時) (レス) @page35 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
はく。 - 75O9。の”75”はあむぴ。の初登場の話で。”09”はれいくん。ってことですかね? まちがってたらすみません。 (2020年3月29日 14時) (レス) id: 4bc003bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
み - すごく面白かったです!!素敵な小説を書いて下さりありがとうございます!!! (2020年3月24日 1時) (レス) id: 2992cbf307 (このIDを非表示/違反報告)
まの - あ、違いました (2019年8月21日 19時) (レス) id: 4a70e1b167 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狗子 | 作成日時:2018年5月28日 11時