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周りのメンバーが変わっていくが私はずっとBの立ち位置にいた、親のせいかもしれないが私は確実に力をつけていったからだと思っている
新しく昇格してきたCは私にすごく反感を抱いている奴だった
私を見る度舌打ちと睨みと妬み嫉みを言ってきた
まあ私もそんな彼女が嫌いだったのだが
ただやはり疲れが酷くなり、施設に行く回数が増えた
施設の人からは毎度大丈夫かと心配されたが子どもと遊んだ後は毎回笑顔だった
その日も私は癒しを求めて施設に行ったのだが、2人子どもが増えていた
まだまだ小さく、歳を聞くとまだ4歳だという
黒髪の少し気弱そうな男の子は、実の両親から暴力を受けており両親が捕まった後施設が引き取ったようで
茶髪の明るく笑う男の子は、父親がおらず母親だけだったのだが遂に限界を感じ捨てた、つまり育児放棄だそうだ
此処に来る子達を見て思うが日本は本当に酷い現状である、若気の至りで子どもを産んだが最後までちゃんと育てられないといった親が多すぎるのだ
名を聞くと「翔」と「駆」だと名乗った
どちらも 「かける」と読むという、凄い偶然だと施設の人たちが笑っていた
2人は特別仲が良いという訳でもなかったがやはり一緒のタイミングで入ったからか、よく一緒に行動していた
そして何故かその2人からとても懐かれていた
私の後ろを子ガモが親ガモの後を付けるように常に付いてきた
帰るときにはギャン泣きしていた
施設の人を毎回困らせて帰っていたから毎度申し訳なくて仕方がなかった
そして親愛度がカンストしたのか
彼らが6歳になった頃一緒に連れていってほしいと懇願された
勿論断ったがしつこくしつこくしつこく施設の人たちまで連れていってあげて、と言ってくるほどに懇願され仕方なく一度連れ帰った
組織での事を説明した
これでやっぱり辞めるとなるかと思っていた
しかし、彼らは残ると言う
恐怖より親愛の方が勝ったようだった
施設のみんなとお別れをした時元々施設にいてこの前養子に出ていった女の子がこの子も連れて行ってあげて、と
施設で飼う予定だったというペルシャの子猫を私に渡した
無事入り名無しから始まった彼らは私に追いつこうと必死だった
まだ全然小さかったのに凄いと今でも思う
2人の側で私も己を磨き、いつか3人でこの組織から抜け出せるまでに強くなろうと決意した
努力の甲斐あってか「翔」は頭脳力を、「駆」は生まれ持った運動神経を活かし
「翔」には「U」、「駆」には「Z」の座が与えられた
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真白 - 7509ってなんでしょう.....? 分かる人教えて欲しい〜す! (2022年10月15日 4時) (レス) @page35 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 凄く面白かったです! 最後らへんは怒涛すぎる展開で文字を読むスピードも速くなってしまいました。夢主ちゃんが幸せになったみたいで良かった! 素敵な作品をありがとうございました! (2022年8月28日 14時) (レス) @page35 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
はく。 - 75O9。の”75”はあむぴ。の初登場の話で。”09”はれいくん。ってことですかね? まちがってたらすみません。 (2020年3月29日 14時) (レス) id: 4bc003bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
み - すごく面白かったです!!素敵な小説を書いて下さりありがとうございます!!! (2020年3月24日 1時) (レス) id: 2992cbf307 (このIDを非表示/違反報告)
まの - あ、違いました (2019年8月21日 19時) (レス) id: 4a70e1b167 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狗子 | 作成日時:2018年5月28日 11時